研究課題/領域番号 |
09042013
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研究機関 | 産業医科大学 |
研究代表者 |
吉村 健清 産業医科大学, 産業生態化学研究所, 教授 (20037435)
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研究分担者 |
GUTIERREZ Ma Medical Department, National San Juan de, Division C
GARCES Migue Faculty of Health Sciences, Landival Uni, Dean
溝上 哲也 産業医科大学, 産業生態化学研究所, 助手 (60269074)
徳井 教孝 産業医科大学, 産業生態化学研究所, 講師 (50207544)
渡邊 英伸 新潟大学, 医学部, 教授 (70037381)
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キーワード | 胃がん / 中米 / 疫学 / がん登録 / 組織型 / 症例対照研究 |
研究概要 |
1. 目的:胃がんの疫学像は、Diffiuse type(DT)とIntestinal type(TT)で異なっているため、胃がんのリスクファクターが組織型別に異なっているか否かを症例対照研究により明らかにする。 2. 方法:組織学的に胃癌と確認された症例を症例群、胃癌症例と性、年令(±3才)、病院がマッチした症例を対照群とした。生活習慣、食生活の情報は、質問票を用いて直接面接法によって得た。採血血清は、日本でH.pyloriとPepsinogenについて測定した。解析は、Coxの比例ハザードモデルを用いて、相対危険度(RR)を算出した。 3. 結果: 《グアテマラ》 1998年までに胃癌症例147例、対照症例176例について面接調査が実施された。そのうちDT55組、IT82組、計137組について解析した。生活要因については、IT胃癌は低収入でのリスクの上昇、冷蔵庫使用でのリスクの低下があきらかであったのに対し、DT胃癌では明らかでない。H.pyloriをIT,DT別にみても、両群ともRRの上昇は見られていない。PepsinogenはPGI/II<3.0の者のRRはITが釘にDTに比べて高かった。 《コスタリカ》 1998年現在で、胃癌症例173例、対照症例183例について調査が実施された。今回DT61組、IT93組の計154組について検討した。生活要因については、DTでは特に明らかなリスク要因は見られなかったが、ITでは冷蔵庫使用が予測に反して、リスクを高めている結果が得られた。H.pyloriを組織型別に見ても一定の傾向は見られなかった。Pepsinogenは、PGI/II<3.0の者のRRは、DT,ITとも高い傾向が見られたがDTとITの差はあまり明確でない。 4. 結論:IT、DTでリスクファクターの一部に差が見られ、今後症例を増してさらに検討が必要である。
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