研究課題/領域番号 |
09044002
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研究種目 |
国際学術研究
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応募区分 | 共同研究 |
研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
妹尾 達彦 筑波大学, 歴史・人類学系, 助教授 (20163074)
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研究分担者 |
李 令福 中国, 陜西師範大学中国歴史地理研究所, 助教授
呉 宏岐 中国, 陜西師範大学中国歴史地理研究所, 助教授
史 念海 中国, 陜西師範大学中国歴史地理研究所, 教授
鶴間 和幸 学習院大学, 文学部, 教授 (50143144)
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キーワード | 漢唐 / 長安 / 都城 / 生態 / 環境 / 関中平野 / 黄土 |
研究概要 |
本研究計画では、3年間の研究機関の各年度ごとに、それぞれ重点課題を設定し、段階的に課題の究明を目指し、最終的に総合する方法をとっている。すなわち、平成9年度は「漢唐長安城と黄土高原」、平成10年度は「漢唐長安城と関中平野」、平成11年度は、以上を総合的して「黄土地帯の生態環境と都城史の相関性」を重点研究課題とする。以上の全体計画に基づき、本研究計画の初年度に当たる平成9年は、「漢唐長安城と黄土高原」を重点課題として、以下のような研究実績をあげることができた。 (1)関中平野・黄土高原の共同調査(夏春合計2回)。第1回共同調査は、平成9年8月と平成10年3月に、陜西省関中平野の都城遺址の調査を実施し、漢唐長安城の建築構造の特徴や、水利施設、関中平野の灌漑施設、河道の歴史的変遷等を綿密に調査した。 (2)中国・西安での第1回学術討論会による共同討議の開催。9月上旬に西安・陜西師範大学において、共同研究の研究者を核にした40名程度の専門家の集う「漢唐長安城と黄土地帯の生態環境史」と題する第1回の学術討論会を組織し、8月の共同調査・研究の成果を検討するとともに、黄土地帯の都城に関する中国の研究状況と日本・欧米における研究状況を、それぞれ中国側・日本側研究者が報告し研究の現段階を明確にした。 (3)中国での論文集の出版。上記の関中平野の都城遺址調査と共同討議にもとづく論文集『漢唐長安城和黄土地帯的生態環境』を、陜西師範大学出版社から出版する準備をすすめ、平成10年5月に刊行できることになった。 (4)日本での論文集の出版。日本側のメンバーの調査記録を、日本の出版社より出版する計画をすすめ、『漢唐長安城の生態環境』と題して、平成10年7月中に出版できる予定となった。 (6)中国側研究者2名(史念海教授・李令福助教授)を招聘し(11月〜12月の1カ月)、日本の筑波大学と学習院大学でシンポジュウムを開催して、研究交流を行った。
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