研究分担者 |
RUSE Michael グウェルフ大学, 哲学科, 教授
ONO Vineberg カルフォルニア大学, サンディエゴ校・生物学科, 研究員
HULL David ノースウェスタン大学, 哲学科, 教授
ビュンフン リー 全北大学, 韓国生物多様性研究所, 所長
FALGER Vince ユトレヒト大学, 国際関係論科学, 教授
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研究概要 |
1998年度は1997年度の枠組みを継承し,研究課題のより一層の発展をめざした。97年度はおもにアメリカ合衆国の状況を中心に調査を進めたが,今年度は西ヨーロッパ(とくにドイツとベネルクス諸国)と東アジア(とくに韓国)に焦点をあわせ,対象地域を広げることに成功した。また,研究代表者による学会発表も積極的におこなわれ,ヨーロッパ社会生物学会(モスクワ)と国際サイバネティクス学会(ナミュール)で,成果を発表することができた。その折りに,ロシアにおける社会生物学の受容過程と現状についての予備調査をおこなうことができたのも収穫である。 また,単に地域的な拡がりを達成しただけでなく,対象分野においても,人類学・生物学だけでなく,政治学や国際関係論などの社会系諸分野における動向にも視点を向けることができた。これはおもに,オランダの研究分担者ヴィンセント・ファルガー(ファルヘル)教授によるところが大きい。 海外からの研究者は,アメリカの人類学者エヴリン・オノ・ヴァインバーグ博士と,韓国の生態学者=崔在天(チェ・チェチェイ)博士を招聘し,それぞれ自国の状況と日本の現状を比較するための調査をおこなってもらうと同時に,セミナーや研究会で成果を発表,積極的に情報交換と意見交流をおこなうことに成功した。 以上,今年度も昨年度に引き続き,一定の成果をあげることができたと考える。来年度は最終年度であり,さらに調査を深めるとともに今までの成果を総括する予定である。
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