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1997 年度 実績報告書

ストレス状況下における家族の情報方略及び意志決定機構に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09044006
研究機関名古屋大学

研究代表者

八田 武志  名古屋大学, 情報文化学部, 教授 (80030469)

研究分担者 GEHRING Thom  Zurich大学, 社会医学部, 助教授
川口 潤  名古屋大学, 情報文化学部, 助教授 (70152931)
池田 和夫  高知大学, 人文学部, 助教授 (30202881)
キーワード家族システム / ストレス状況 / 意志決定 / シンボル配置技法 / ファミリーシステムテスト / ドルロケーションテスト
研究概要

本年度は日本側研究者がスイス側に出向き、(1)具体的な研究計画の最終的打ち合わせと(2)シンポジウムを行った。(1)については、スイス人家族および日本人家族の対象集団をどのようなものとするか、標本数をどの程度とするか、具体的にいつ、誰がデータの収集作業にあたり、誰がどのような方法でデータの解析を行うかなどについて検討した。この打ち合わせの中で、ベルン大学の心理学研究者グループの協力可能性を検討し、訪問して討論したが、興味・関心の一致を見なかったために現研究組織で行うこととなった。崩壊家族および適応障害者の資料収集の可能性も検討したが、困郡な点や定義上の問褐など検討課題が残ったために、最終的には、健常大学生、保母養成課程の学生を対象とした家族システムの比較文化的検討を行うこととなった。ストレス状況下にある家族の意志決定に関する質問紙の作成については、平成10年3月にスイス側若手研究者がドイツ語版の作成のために派遣されてくる予定になっている。(2)についてはスイス側から5名の臨床心理学者、精神科医が参加し、主に池田のFASTでの研究データおよび八田のDLTでの研究データをもとに議論を行った。そこでは、FASTとDLTの類似性と差異について、両検査の実施法の具体的な疑問等が話題となった。また、シンポジウム参加者を含めた拡大した組織での比較文化的検討を計画することについても検討がなされた。
以上の共同討議をふまえ、現在までに、日本側では、FASTでの健常大学生のデータ収集、DLTでのデータ収集(具体的には、妊娠・出産時の家族メンバー構造など)、ストレス状況下にある家族の意志決定に関する質問紙の作成(日本語版・英語版)などを行った。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Hatta, T., et al.: "Interpersonal consructs in student nurses among Peers and patients during clinical praedice:Evidence from DLT." Psychology,Health & Medicine. 2. 263-272 (1997)

  • [文献書誌] 池田 和夫: "日本人大学生における家族構造認知の特徴" 人文科学(高知大学). 4. 11-20 (1996)

  • [文献書誌] 八田 武志: "Doll Location Test(マニュアル)" 日本医学(株), 53 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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