研究課題
国際学術研究
本研究は、知識社会化、グローバル化の中で大学のガバナンス、財政が現在どのような問題をもち、またそれがどのように変化していくのかを、OECD大学経営プログラム(IMHE)と協力しつつ、国際比較を通じて明らかにしようとするものである。日本側メンバーによる国際調査、および主要 OECD 諸国からの共同研究者をまじえての国際ワークショップの開催などを通じて、以下の点を明らかにした。第一に大学のガバナンス、財政は OECD 諸国において共通の課題であり、各国において様々な方向での改革が模索されている。第二に、OECD 諸国を比較すると、ガバナンスについては、「国家施設型」および「コーポレート型」という二つの類型が存在する。フランスおよびドイツの大学、および日本の国立大学は前者にあたる。第三に、現在、とくに問題が生じているのは、国家施設型の形態であるが、その改革については、法的、財政的にきわめて多様な問題が生じる。とくにドイツと日本の間においては、そうした問題にきわめて強い共通性が見出される。
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