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1998 年度 実績報告書

狩猟採集文化の伝統と将来像に関する比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 09044027
研究機関京都大学

研究代表者

市川 光雄  京都大学, 大学院・アジア・アフリカ地域研究研究科, 教授 (50115789)

研究分担者 ンギマ マウォン  カメルーン科学省, 主任研究員
北西 功一  山口大学, 教育学部, 講師 (80304468)
小山 修三  国立民族学博物館, 教授 (70111086)
木村 大治  京都大学, 大学院・アジア・アフリカ地域研究研究科, 助教授 (40242573)
田中 二郎  京都大学, 大学院・アジア・アフリカ地域研究研究科, 助教授 (30027495)
キーワード狩猟採集社会 / 比較研究 / ネットワーク / グローバリゼーション / 開発 / 自然保護 / 文化保全 / 将来像
研究概要

平成10年度は、前年度に国内外の研究分担者とともに検討して設定した方法論と枠組、及び主要トピックにしたがって比較研究をおこなった。比較は際しては、とくにわが国における研究の蓄積が豊富なアフリカ、北米、オートラリア、及び日本の狩猟採集文化を重点的にとりあげ、市場経済や開発政策、自然保護計画、観光・ツーリズム等のグローバリゼーションの影響、及びそれらにともなう狩猟採集文化の変容や再活性化等の問題を検討した。これらの結果については、10月に関連研究者を集めて開催したワークショップにおいて検討を行うとともに、日本で開催された狩猟採集社会に関する国際会議(別財源による)において、成果の一部を発表した。
また、主としてアフリカ、カメルーン国において、現地の研究者と共同してこの枠組に沿った現地研究をおこなった。現地調査は主として、伐採などによる森林破壊と自然保護計画が進むなかでさまざまな問題が深刻化しているカメルーンの東部州の狩猟採集民パカの社会についておこなった。とくに、これらの社会における狩猟採集産物に対する依存度、周辺民族との社会的、経済的関係、消費経済の影響、食料、保健、教育等に関する国家および国際的な組織の関与、人口動態とその要因、分配や平等主義などの社会的規範とその変化等の点に留意しながら調査を進めた。
さらに、外国人研究分担者の研究機関や自然保護、開発、文化保全関係のプロジェクトを推進している国際機関等を訪問して情報交換や比較研究、及び研究ネットワーク化に関する討論を行った。

  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] 市川光雄: "生態史研究へのアプローチ" 地域研究論集. 2(1). 19-30 (1998)

  • [文献書誌] 市川光雄: "カメルーンの森から" 森林科学. 25. 9-15 (1999)

  • [文献書誌] 市川光雄: "森の民の生態と自然観:アフリカ・ムプティ・ピグミーの事例から" 熱帯研究. 8(2/1). 119-129 (1998)

  • [文献書誌] Ichikawa, M: "A Preliminary Study of Historical Ecology in the Ituri Forest of Congo" Journal of CNWS(Leien). (in press).

  • [文献書誌] Kitanishi, K: "Food Sharing and Social Relationships of the Aka Hunter-gatherers in NW Congo" Senri Ethnological Studies. (in press).

  • [文献書誌] Tsuru, D: "Diversification and propagation processes of spirit rituals among the Baka" Senri Ethnological Studies. (in press).

  • [文献書誌] Ichikawa, M: "Man and Nature in Central African Forests" Kyoto Univresity, 201 (1998)

  • [文献書誌] Lee, R.B.: "Encyclopedia of Hunter-gatherers" Cambridge Univresity Press(in press), (1999)

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公開日: 1999-12-13   更新日: 2016-04-21  

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