研究課題/領域番号 |
09044033
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
石原 邦雄 東京都立大学, 人文学部, 教授 (00106212)
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研究分担者 |
田嶋 淳子 淑徒大学, 社会学部, 教授 (20255152)
桝潟 俊子 淑徒大学, 社会学部, 教授 (00255150)
松田 苑子 淑徒大学, 社会学部, 教授 (30100986)
徐 安〓 上海社会科学院, 社会学研究所, 副研究員
沈 崇麟 中国社会科学院, 社会学研究所, 研究員
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キーワード | 現代中国 / 家族 / 経済社会変動 / 地域比較 / 家族変動 / 家族関係 / 家族意識 / 就業形態 |
研究概要 |
2年計画で実施した中国側研究チームとの共同調査研究は、現代中国の家族生活の実態と変動を明らかにするべく、制度・政策的に明確に異なる位置づけのもとに置かれてきた大都市部と農村部の比較、近年の経済変動において、発展の著しい沿海部と、停滞的な内陸部の比較、という観点から、前年度に引き続き実査が行われた結果、以下のデータ収集を完了した。沿海部の上海(800例)とその周辺の2つの農村地域(青浦・太倉)(各300例)、内陸の四川省で成都(800例)および農村部の宜賓(300例)について、無作為抽出対象に対する調査票による面接調査を実施するとともに、調査後さらに、5地区のサンプルの中から、各地20例ずつについて詳細なインタビューを行った。また、大都市部においては、出現率は少ないが、注目される家族タイプとして、個人営業者家族、正規の戸籍を持たぬ流入人口家族、祖父母が親に代わって孫を世話する隔代家族形態、老親扶養ケースを有意に選び、各50例ずつ面接調査も行った。 以上のように、きわめて豊富なデータの収集に成功したが、実査の完了が遅れたため、データの入力やクリーニングもなお十分ではなく、年度末の成果報告書は暫定的なものにとどまらざるを得ないが、早々に本格的な結果分析報告書をとりまとめる予定である。
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