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1999 年度 実績報告書

文化政策が文化的再生産に果たす機能に関する比較社会論的・社会科学的研究一一アメリカ・英国・シンガポール・日本の芸術政策を中心にして一一

研究課題

研究課題/領域番号 09044036
研究機関駒澤大学

研究代表者

川崎 賢一  駒澤大学, 文学部, 教授 (20142193)

研究分担者 後藤 和子  埼玉大学, 経済学部, 助教授 (00302505)
河島 伸子  同志社大学, 経済学部, 助教授 (20319461)
佐々木 雅幸  金沢大学, 経済学部, 教授 (50154000)
小林 真理  昭和音楽大学, 音楽学部, 助手 (40257176)
キーワード文化政策 / 文化産業 / カルチュラルプランニング / 文化的再生産 / 比較分析
研究概要

今年度は、3年間にわたる共同研究に最終年度にあたり、まとめる方向で研究を行った。初年度は、東京で、まず、芸術文化政策の比較の枠組みについて話し合い、同時に、東京を中心とする日本の文化政策を理解することにつとめた。また、この年度末には、シンガポールで会議を開催し、現地の文化政策関連の人々とも議論を行った。シンガポールは、日本とは異なるアジアの国々の一つであり、国家を中心として文化政策をここ10年間で積極的に推進してきた社会であり、その歴史、やり方の有効性などをメンバーと共に議論をし、理解を深めた。いづれにしろ、欧米の芸術文化政策を論じる前に、アジアを回ったことは、今までの欧米中心の研究スタイルとは異なるやり方で、メンバーにも好評で、一定の成果をあげることが出来た。2年目は、イギリスのバーミンガムで会議を開き、イギリスの最近の動向について議論をした。その結果として、ロンドンのみならず、多くの都市において、文化を取り入れた都市計画が盛んになり、地方分権化や民主化が進み、階級文化の境界がはっきりしなくなるなどの変化が見て取れるようになった。3年度は、仕上げとして、ニューヨークで会議を開催した。アメリカ、特に、ニューヨークの文化政策について学び、また議論することにより、これからの展望をはっきりと描くことが可能になった。それは、芸術文化的活動と経済との連携がより深くなるということと、もう一つは、文化政策における、非営利的組織(いわゆるNPO)の重要性が高まり、プライバタイゼーションが進行するということである。しかし、同時に、どの国でも同じことが起きるわけではない。本研究では、さらに、来年度、ファイナルシンポジュウムを東京で開催し、「グローバル化する文化政策」というタイトルで、共同研究の最後を締めくくりたいと考えている。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 川崎賢一: "シンガポールと情報文化"情況. 10月号. 24-35 (1999)

  • [文献書誌] 佐々木 雅幸: "ボローニャの文化政策と都市景観保存"北経調季報. Vol.13No.57. 1-12 (1999)

  • [文献書誌] 河島 伸子: "文化政策研究の国際的動向について"文化経済学. 第1巻3号. 9-18 (1999)

  • [文献書誌] 川崎 賢一(編): "電子ネットワークと市民社会・市民文化形成"慶應義塾大学メデイアコミュニケーション研究所. 267頁 (1999)

  • [文献書誌] 後藤和子: "芸術文化の公共政策"頚草書房. 200頁 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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