研究課題/領域番号 |
09044043
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研究種目 |
国際学術研究
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応募区分 | 共同研究 |
研究機関 | 龍谷大学 |
研究代表者 |
川端 正久 龍谷大学, 法学部, 教授 (10043374)
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研究分担者 |
落合 雄彦 敬愛大学, 国際学部, 専任講師 (30296305)
望月 克哉 アジア経済研究所, 総合研究部, 研究員
大林 稔 龍谷大学, 経済学部, 教授 (70257822)
勝俣 誠 明治学院大学, 国際学部, 教授 (70204443)
原口 武彦 新潟国際情報大学, 情報文化学部, 教授 (30267702)
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キーワード | 構造調整 / 西アフリカ / 持続的発展 / 民主化 / 市民社会 |
研究概要 |
本年度は日本側研究者とナイジェリア側研究者の共同研究を主たる内容とした。研究項目は「変貌する西アフリカとナイジェリア」(政治的民主化、経済的自由化、人間社会建設)および「世界の中の西アフリカおよびナイジェリア」(周辺化、地域秩序、持続的発展)であった。日本側研究者は国内研究会を4回開催した。日本側研究者4名は97年12月にナイジェリアに入り、20日にNIIA(ナイジェリア国際問題研究所)でナイジェリア側研究者3名の参加を得て、共同シンポジウムを開催した。シンポジウムではNew Actors in Nigerian Political and Economic Arenaをテーマに4名が報告を提出し、参加者が討論した。参加者は共同研究の推進で合意し、共同研究者の研究テーマを再確認した。またナイジェリア滞在中、大学(ラゴス大学、イバダン大学、アウォロウォ大学)および研究機関(国際熱帯農業研究所)を訪問し研究者と研究懇談し、また資料を収集し、日本大使館、日本貿易振興会、日本商社などでヒアリングをした。 共同研究により得られた知見は次の通りである。(1)西アフリカにおけるポスト構造調整への移行(政治の民主化、経済の活性化、市民社会の形成など)は国により多様である。(2)とりわけ民政移管を進めるナイジェリアでは、新たな政治・経済・社会・宗教アクターの出現で複雑な様相を見せている。研究懇談とヒアリングでは、ナイジェリアの長期展望ビジョン2010、ナイジェリアの民政移管プロセス、ナイジェリア経済の現状、日本・ナイジェリア経済関係、ナイジェリアにおける政治・経済・社会研究の現状などについて多くの情報・資料を獲得した。(3)ナイジェリアの変動を各事項(NGO,宗教団体、青年グループ、学生団体、女性グループ、知識人、メディアなど)別に、あるいは市民社会の形成という全体から分析・研究することが有益であることを確認した。
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