研究課題/領域番号 |
09044052
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研究種目 |
国際学術研究
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 共同研究 |
研究分野 |
物性一般(含基礎論)
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
遠藤 康夫 東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (00013483)
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研究分担者 |
藤井 保彦 東京大学, 物性研究所, 教授 (00013524)
伊藤 晋一 高エネルギー加速器研究機構, 物質構造研究所, 助手 (00221771)
中島 健次 東京大学, 物性研究所, 助手 (10272535)
斯波 弘行 東京工業大学, 大学院・理学研究科, 教授 (30028196)
加倉井 和久 東京大学, 物性研究所, 教授 (00204339)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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キーワード | スピンダイナミックス / 量子スピン / 次元クロスオーバー / 中性子散乱 / 量子効果 / スピンパイエルス系 / 低次元 / 反強磁性 |
研究概要 |
最近反強磁性スピン揺らぎに関わるスピンの量子効果やスピンの配位空間次元・対称性に大きな進歩があり、次々に新事実が提出されている。このような効果は従来は殆ど理論家が取り扱えるモデルとして取り扱って来た基本的な問題であらたのが、最近は物質開発や実験技術の進歩によって単なる理論家だけの問題では無くなってきた。特に我が国はこの方面での長年に亘る努力が実って、今や世界を先導する地位を誇っている。最近目立つのがこの分野での若手研究者の活躍であるが、未だ国際交流の経験が乏しいので、この国際学術で2つの目標を掲げ、ほぼその目的通りの成果を出すことが出来た。 一つはこの間に開催された2つの中性子散乱の大きな国際会議に協調して、この共同研究の発表の場を兼ねて、多くの国内の若手研究者を集めてワークショップを開き、彼らの発表及び議論の場を提供した。これらのワークショップに自費で参加する外国人参加者も、日本人若手研究者の発表の質の高さを絶賛していたので、大きな成果を出したと言える。 この間に米国と日本の原子炉が運転を停止したので最初の目標を達するための大きな障害となった。特に米国側のHFBR(ブルックヘブン)は長期の運転停止を余儀なくされたが幸いドイツのHMI(べルリン)及び米国のNIST(メリーランド)の原子炉を利用しその穴埋めが出来た。特に前者では2次元系のハイゼンベルグ反強磁性体の量子効果の実験を、後者ではドーブした銅酸化物のスピングラス状態の研究が進んで新しい成果を出した。
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