研究課題/領域番号 |
09044058
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研究種目 |
基盤研究(A)
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
長谷川 哲夫 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (50134630)
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研究分担者 |
林 正彦 国立天文台, 天体観測部門, 教授 (10183914)
半田 利弘 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (40202270)
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キーワード | 電波天文学 / 星間物質 / 星間分子 / 銀河 / 天の川銀河 / ミリ波 / サブミリ波 / 星の誕生 |
研究概要 |
これまでに取得した観測データの整理・解析とその発表、出版、および出版準備を行った。 これまでに野辺山の60cm望遠鏡1号機およびチリの60cm望遠鏡2号機を用いて取得したデータをまとめ、分子学の物理状態の観点から見た銀河系の全体像を構築して発表した。その成果は6月に米国で行われた国際研究集会で招待講演として、また10月にインドで行われた国際研究集会では一般講演として発表した。 銀河系中心部の分子ガス雲ついては、引き続きその性質の解明を進めるとともに、文献中のデータとの比較を行い、この三次元的な空間分布を世界で初めて明らかにした。銀河円盤部については、チリで観測した第4象限のデータの解析を多面的に進めて発表した。 受信機の改良を引き続き行った。特にSISミクサー素子のバイアスの安定化に取り込み、ミクサーブロックの改良、バイアス回路の改良、印可磁場強度の最適化をさらに進めた。また、アンテナ駆動システムのチューニングを行い、観測効率を向上させることに成功した。観測の自動化と一部のリモート化に取り組んだ。 今後はデータのさらに深い分析を行うとともに、CD-ROM形式でのデータ配布も行いたい。
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