研究分担者 |
ROBERTS L. ボストン大学, 理学部, 教授
GUARADO C. イタリア原子核研究所, 物理部, 教授
関 亮一 カルフォルニア工科大学, 理学部, 教授
石川 隆 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手
赤石 義紀 高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究, 教授 (50001839)
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研究概要 |
負電荷のK中間子が原子核に束縛されるとExotic Atomを生成するが,その原子準位はKNの強い相互作用のため電磁相互作用から求められる物から大きくずれる。水素,重水素等の軽いK中間子原子のX線精密測定によって,そのずれ(エネルギーシフトと幅)を精密に測定すれば,核力を理解する上で最も基礎的なデータであるKNの複素散乱長が決定でき,KNの強い相互作用の低エネルギー極限での振る舞いを調べることが出来る。 代表者を中心とするKEKで行われた水素標的の実験をさらに発展させ,強い相互作用のさらなる解明を目指す為には,全く新しい手法の実験が必要となる。この為,現在建設中のイタリア・フラスカッテイ国立研究所において。φの崩壊によって得られる単色・低エネルギーのK中間子を利用してCCDによる超精密X線観測実験を準備中である。 現在、加速器の建設が予定より遅れているため、本研究を核として、「ミュオン寿命の精密測定による弱い相互作用の結合定数の決定」、「ミュオン磁気能率の精密測定」、「パイ中間子の重い核の深い束縛状態の研究」など、相互に関係する基礎物理の重要な研究を推進している。
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