研究概要 |
我々は以前に精巣の生殖細胞に対する抗体を用いて、8つの精巣特異的遺伝子を同定した。それらは、spermatogenesisの期間に発現されており、精巣に於ける生殖細胞の分化と精子の形成に関与していると考えられる。我々は、interspecific backcross miceにおけるrestriction fragment length variantsを用い、これらの精巣特異的遺伝子の染色体上の位置をマップした。calmegin遺伝子(Clgn)は第8染色体にマップされた。synaptonemal complex protein遺伝子(Sycpl)のプローブは、別々の染色体上の2つの配列にhybridizeした。すなわち、第3染色体上のSycpl-rs2と、第7染色体上のSycp-rs3である。relaxin-like factor遺伝子(Rlnl)は、第8染色体に、collapsin response mediator protein 1遺伝子(Crmpl)は第5染色体に、それぞれマップされた。さらに、3つの新しい精巣特異的遺伝子、A2(Tsga2),A8(Tsga8),A12(Tsga12)が、それぞれ第3、X、10番染色体にマップされた。 我々は以前に6つの精巣特異的遺伝子を単離した。それらのうち3つは、outer dense fiber protein 1(Odfl),protaminl(Prml),protamin 2(Prm2)と相同であった。残り3つは新しい遺伝子で、それぞれgerm cell-specific protein 1(Gsgl),germ cell-specific protein 2(Gsg2),germ cell-specific protein 3(Gsg3)と命名した。前項と同様の手法で、これら6つの遺伝子の染色体上の位置を検索したところ、GsglとGsg3は第6染色体、Gsg2は第11染色体、Odflは第15染色体、Prml,Prm2は共に第16染色体にマップされた。
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