研究課題/領域番号 |
09044072
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
堀川 直顕 名古屋大学, 理工科学総合研究センター, 教授 (70022697)
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研究分担者 |
石元 茂 高エネルギー加速器研究機構, 助手 (50141974)
松田 達郎 宮崎大学, 工学部, 助教授 (20253817)
長谷川 武夫 宮崎大学, 工学部, 教授 (70025386)
森 邦和 名古屋大学, 理学研究科, 教授 (70022663)
岩田 高広 名古屋大学, 理学研究科, 助手 (70211761)
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キーワード | スピン / 核子スピン構造 / COMPASS / SMC / 偏極標的 / クォークスピン / グルーオンスピ / QCD |
研究概要 |
本課題によって次の4主題を実行した。 (1) SMC実験の解析:全SMCデータおよびSLAC、DESYのHERMESのデータを含む過去に測られた陽子標的、重陽子、^3He標的のスピン依存構造関数全てに対し小さなχ-領域までをMS、AB両スキームにのってQCD解析で合わせ、第1モーメント(Γ_1)を正確に決め、核子内のクォークスピンの寄与、axial charge a_0,a_Sを決め、Bjorken和則、Ellis-Jaffe和則を検定し、QCD適用の是非を評価した。 (2) COMPASS用超伝導電磁石の建設:CERNでの共同研究COMPASSで使用する偏極標的のための超伝導電磁石の製作を完了した。製作はOxford Co.LTDが受注したため、製作のための打ち合わせ、工程段階のチェック、CERNの実験室内の磁石設置台の検討を行ってきた。2月下旬にOxfordにおいて冷却、励磁テストを行い仕様基準を達成していることを確認したのち、3月CERNの実験室に備え付けた。 (3) SAT(Small Area Tracker)の開発:COMPASSで使う偏極標的の上、下流にミューオンビームの入射位置、時間を決める分解能の良い検出器が必要である。そのため0.51mmφの直径のシンチレーションファイバーと多極光電子増倍管の組み合わせによるビームトラッカー(SAT)の建設を分担している。そのため、必要と思われるプロトタイプを製作し、時間分解能の性能を評価した。 (4) 偏極標的の開発:標的の開発のため、ドイツのボンおよびマインツ大学において新しいクライオスタットの開発と実験に参加した。5月から10月にかけてマインツ大学ではGDH(Drell1-Hearn,Gerasimov sum rule)和則の検証実験を行い、陽子に対する光子によるπ生成断面積のスピン依存性を855、525MeVの電子エネルギーで測定した。これは世界最初のデータである。
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