研究課題/領域番号 |
09044092
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
指吸 俊次 高知大学, 理学部, 教授 (00019564)
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研究分担者 |
キャンベル ウイルバーH ミシガン工科大学, 教授
ポーター トッドD. ケンタッキー大学, 薬学部, 助教授
ステッグルス アランW. ノースイースタンオハイオ大学, 医学部, 教授
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キーワード | シトクロムb_5 / 遺伝子 / 発現調節 / 機能解析 / タンパク質発現 / 硝酸還元酵素 |
研究概要 |
本年度は、シトクロムb_5遺伝子の発現調節について以下の研究を行った。 1.指吸は、海産無脊椎動物であるホヤのシトクロムb_5のcDNAを3種類のホヤからPCRによりクローニングした。これらのcDNAには哺乳動物に比べて5′-側に約10塩基の欠損があり、哺乳動物のシトクロムb5との違いが明らかになった。今後、ホヤのシトクロムb_5の全長cDNAを得ること、タンパク質発現系を開発し、哺乳動物のシトクロムb_5の機能との違いを明らかにする。 2.スティグルスは、ブタ副腎から膜結合型、可溶型シトクロムb_5のcDNAをクローニングし、それらの構造を決定した。副腎における膜結合型、及び可溶性シトクロムb_5の発現はホルモン代謝と関連しており、シトクロムb_5の発現がある種のホルモン代謝に影響を与えることを明かにした。 3.ポーターは、ラット小胞体における薬物代謝にシトクロムb_5がいかに関与するか調べるために、遺伝子組換えによりシトクロムb_5、シトクロムP450、シトクロムP450還元酵素の各cDNAをpIN4ベクターに接続し、これらが同時に発現する発現系を開発した。シトクロムb_5を同時に発現させた場合、薬物代謝機能は明かに上昇することが明らかとなった。 4.キャンベルは、硝酸還元酵素に含まれるシトクロムb_5の役割を解析するために補酵素FADを含むドメインとシトクロムb_5を含むドメインを大腸菌で発現させ、機能を解析した。
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