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1999 年度 実績報告書

有機ケイ素化合物を基盤とする新規物質科学の研究

研究課題

研究課題/領域番号 09044101
研究機関東京理科大学

研究代表者

櫻井 英樹  東京理科大学, 理工学部, 教授 (70025873)

研究分担者 三治 敬信  東京理科大学, 理工学部, 助手 (00287484)
阿部 芳首  東京理科大学, 理工学部, 教授 (20084460)
キーワードポリシラン / ミセル / 架橋反応 / 取込・放出 / シリレン / 環化反応 / ジシレン
研究概要

マスクしたジシレンのアニオン重合法によりポリシランのポリシランとポリメタクリル酸の両親媒性ブロック共重合体を合成した。このブロックポリマーは水に可溶てあり、ミセルの形成を確認することが出来た。また形成したミセルのシェル部分のカルボン酸部分について架橋反応を行い、ポリシランのナノメーターサイズの組繊体を合成した。架橋ミセルの構造は分子間力顕微鏡で確認した。またその物性について測定したところ、粒子を保った状態で、ミセルコア部分のポリシラン鎖のコンホメーション変化が観測され、ポリシランの電子状態の制御が示唆された。さらにミセルコアの疎水性部分に種々の物質の取込が可能であり、特に蛍光性物質を取り込んだ場合明瞭な色の変化として観測することが出来た。また一度取り込んだ物質の放出も可能であり、その放出過程は架橋密度あるいは架橋剤の長さに依存した。
また架橋ミセルのコア部分を形成するポリシランの選択的光分解を行ったところ、ナノメーターサイズの中空粒子を作製することが出来た。
シリレンに関する研究については、一分子内に二カ所シリレンを発生させることによる(集積化)、環状ジシレンの生成について検討を行った。低温で発生させた1,6-ジシラヘキサンー1,1,6,6-テトライルのようなアルファ、オメガビスシリレンは容易に分子内二量化し、環状ジシレンである1,2-ジシラシクロヘキセンー1が生成した。また環状ジシレンはアルコール及び2,3-ジメチルブタジエンにより捕捉された.

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] T.Sanji: "Encapsulation of Polysilane into Shell Cross-Linked Micelles"Chem.Commun.. 2201-2202 (1999)

  • [文献書誌] T.Sanji: "Self-Assembled Micelles of Amphiphilic Polysilane Block Copolymers"Macromolecules. 32. 5718-5720 (1999)

  • [文献書誌] T.Sanji: "Anionic Polymerization of Tetraphenylgemole-spiro-cyclogermatetrasilane,A Striking Contrast in the Mechanism to the Correponding Silole Case"Chem.Lett.. 547-548 (1999)

  • [文献書誌] T.Sanji: "A Statistical of Disilacycloalkenes by Ruthenium Catalyzed Ring-Closing Metathesis (RCM) Reaction of α,ω-Bis(allyldimethylsilyl)-Substitued Compounds"Bull.Chem.Soc.Jpn.. 72. 821-827 (1999)

  • [文献書誌] T.Hoshi: "Synthesis of Disilacycloalkenes by Ruthenium Catalyzed Ring-Closing Metathesis (RCM) α,ω-Bis(allyldimethylsilyl)-Substituted Compounds"Bull. Chem. Soc. Jpn.. 72. 821-827 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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