研究課題/領域番号 |
09044106
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
超高層物理学
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研究機関 | 国立極地研究所 |
研究代表者 |
佐藤 夏雄 国立極地研究所, 情報科学センター, 教授 (50132709)
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研究分担者 |
巻田 和男 拓殖大学, 工学部, 教授 (40129945)
小川 忠彦 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 教授 (60271607)
山岸 久雄 国立極地研究所, 研究系, 教授 (20132714)
藤井 良一 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 教授 (00132712)
福西 浩 東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (90099937)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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キーワード | HFレーダー / オーロラ / フラズマ対流 / 南極 / 北極 / 共役点観測 / SuperDARNレーダー / EISCATレーダー |
研究概要 |
アイスランドにおける昭和基地とのオーロラ共役点観測は8-9月の秋分期と2-3月の春分時期に集中的に実施し、興味深いオーロラ現象を多くとらえることができた。南極中国中山基地でのオーロラ観測に関しては、観測を継続しつつ、1999年6月には上海において「カスプ域オーロラ現象に関する日中共同シンポジウム」を開催し多くの成果発表を行なった。北極域のスバールバルでは、EISCATレーダーと地上観測との同時観測を重視して実施した。SuperDARNレーダーによる特別共同観測では、SuperDARNレーダーによる共役性観測や衛星同時観測のための特別モードキャンペーンを3年間で20数回実施した。また、1997年7月には「国際SuperDARNワークショップ」を東京にて開催し、日本の研究成果を多く発表できた。 3年間で得られた具体的な研究成果概要としては、アイスランドでの観測から、(a)オメガバンド脈動オーロラの発達過程とHFレーダーとの関係、(b)ブラックオーロラの発達過程、(c)サブストームの共役性、等に関する新たな観測事実が得られた。中山基地での観測から、(a)周期的変動オーロラのタイプ別けと統計解析、(b)昼間オーロラのダイナミックス、(c)イメージング・リオメータの共役性、等に関する新たな観測事実が得られた。SuperDARNレーダーの特別観測から、(a)Pc3-5地磁気脈動のレーダーと衛星との周期・位相特性の比較、(b)昼間の可視オーロラとSuperDARNレーダーとの時間的・空間的変動特性、(c)夜側電離圏対流のグローバル変動、(d)プラズマパッチの動形態、等に関する新たな観測事実が得られた。EISCATレーダーを用いた観測から、極域電離圏における(a)電離圏上部において発生するイオン流出現象、(b)電離圏下部における中性大気ダイナミクス、そして(c)沿磁力線電流の研究を進めた。
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