• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1998 年度 実績報告書

宇宙・上層大気中に存在する有機物の分光と反応幅に関する共同研究

研究課題

研究課題/領域番号 09044108
研究機関国立天文台

研究代表者

川口 建太郎  国立天文台, 電波天文学研究系, 助教授 (40158861)

研究分担者 BLAKE G.A.  California Institute of Technology, Associate
COHEN E.A.  Jet Propulsion Lab, Earth and Space Scien, Research S
平原 靖大  名古屋大学, 理学部, 助手 (30252224)
キーワード星間分子 / 高分解能スペクトル / フリーラジカル
研究概要

分子の回転スペクトルの観測によって、これまで約100種類の星間分子が発見されている。低温暗黒星雲が勧収縮により進化し、温度が上昇した星形成領域においては、サイズの大きな有機化合物が多く見いだされているが、そのスペクトル線の帰属および生成機構については説明できない部分が多く残っている。本研究ではサブミリ波・遠赤外から可視・紫外光領域における星間物質の候補となる分子スペクトルの正確な帰属を実験室で行い、宇宙における有機分子が星間雲の物理進化に伴って如何に生成しているかをミリ波・サブミリ波望遠鏡での観測によって調べた。野辺山ではCCラジカルの赤外スペクトルの解析により電波領域に現れる磁気双極子遷移の周波数を決定した。カルテックでは炭素鎖分子の電子遷移を測定するために前年度製作したOptical Parametric Oscillator、パルス放電ノズルの整備を行い実際のスペクトル観測ができるようにした。
彗星は我々の太陽系が形成されたときの組成を保持していると考えられ、その観測は特に星形成領域の化学過程として提唱されているモデルの検証となる。前年度、野辺山45m電波望遠鏡を用いて観測したHole-Bopp彗星におけるHCN,HNCの分布に関する研究とCH_3OH分子の観測の研究をまとめた。HNCの生成機構について彗星から氷分子とHNC分子の複合体として蒸発する可能性を検討し、低温マトリックス中でHNCをHCNへの紫外線照射により生成し、赤外スペクトルの温度変化を調べた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] T.HIrota, S.Yamamoto K.Kawaguchi, et al.: "Observation of HCN, HNC, and NH_3 in Comet Hale-Bopp" Astrophysical Journal. 発表予定. (1999)

URL: 

公開日: 1999-12-13   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi