(1)以前、OsherovとNakamuraによって量子力学的厳密解を求める事に成功した特別な場合の指数関数モデルを一般化し、それに対する高精度の半古典論的解析解を得る事に成功した。これはNikitinの解を一般化するものである。論文はPhys.Rev.に印刷中。 (2)今迄の非断熱遷移では説明不可能であったO+HO共線反応系における鋭い共鳴をZhu-Nakamuraの理論で見事に解析する事に成功した。論文は投稿中である。 (3)3次元水素移行反応Br+HClの量子動力学計算を行い、ポテンシャルリッジと振動非断熱遷移によって反応機構を説明出来る事が判った。論文執筆中。 (4)特別な指数関数モデルで量子力学的厳密解を求めうる場合が更にある事を見出した。
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