研究分担者 |
小池 文博 北里大学, 医学部, 助教授 (90095505)
中崎 忍 宮崎大学, 工学部, 教授 (70041001)
崎本 一博 理化学研究所, 宇宙科学研究所, 助手 (60170627)
島倉 紀之 新潟大学, 理学部, 教授 (40111314)
市川 行和 理化学研究所, 宇宙科学研究所, 教授 (20013667)
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研究概要 |
1998年10月27日より11月10日まで中崎忍と大学院生木村英二がQueen's University of Belfastを訪問してK.A. BerringtoniおよびP.H.Norringtonとの共同研究を行った。 1) 電子衝突によるヘリウム様イオンの励起断面積の研究 ディラック-R-matrix法を用いて相対論的効果が,ヘリウム様イオンの励起過程にど のように及ぼすかをBurait-Pauli-R-matrix法及び非相対論的R-matrix法と比較し,その原子番号依存性を研究する目的で研究を行った。今回は,S XVについて,標的の波動関数をディラック-フォックの軌道を求めることからスタートして,ディラックR-matrix法を用いて励起断面積を求めた。 2) 電子とFe VII(Ca様イオン)の衝突 標的イオンFe VIIの波動関数は,以前の日英共同研究で決定していたが,コンピュータの容量の問題などのために励起断面積の計算をしてこなかった。今回,この系の励起断面積を計算し,励起反応係数を見積った。 3) K^+の電子衝突による励起過程の研究 K^+,Rb^+,Cs^+などのイオンについては弾性散乱の断面積が実験的に求められているが励起断面積については報告がない。前年度に標的の波動関数を求めることを試みたが,今回,さらに精度のよい波動関数を得ることを試みた。この波動関数を用いてブライト-パウリR-行列法により励起断面積の計算を始めた。 また、1999年2月4日から11日まで島村勲がUniversity of Durham、Queen's Univer sity of Belfast、University of Nottinghamを訪問し、J.F.McCannおよび大学院生R.J.Whteheadとのこれまでの共同研究のまとめと今後の計画の討論、また各大学の数名と日英共同研究の成果および今後の計画の議論、1999年8月1に予定している日英セミナーの相談などを行った。
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