研究課題/領域番号 |
09044115
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
成田 敏夫 北海道大学, 工学研究科, 教授 (60001252)
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研究分担者 |
GRESSON Bria ニューサウスウェールズ大学, 材料工学科, 講師
YOUNG David ニューサウスウェールズ大学, 材料工学科, 教授
佐藤 芳幸 秋田大学, 鉱山学部, 助手 (90240671)
黒川 一哉 北海道大学, 工学研究科, 助教授 (00161779)
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キーワード | 高温腐食 / 複合ガス / 環境劣化 / 先端材料 / 金属間化合物 / 超合金 / ボイラー / タービン |
研究概要 |
研究の目的: ボイラー、タービンなどにみられる酸素、硫黄、塩素を含む複合ガス環境での、鉄鋼材料、超合金、シリサイド、アルミナイド、さらに熱遮蔽コーティング膜などの先端材の高温腐食に関する成果を持ち寄り、北海道大学とニューサウスウェールズ大学が共同してその機構の解明を行う。 共同研究の実施: 第一回の会合を平成9年9月に札幌において開催し、資料の交換を行うとともに、本共同研究の進め方について討議した。さらに、北大の成田研究室に所属する大学院学生および他の共同研究メンバーも含めた総合的討議を実施した。次いで、平成10年1月に、シドニーおいて第二回の会議を持ち、札幌会議で懸案となっていた事項について、意見の交換を行い、それぞれの最新の成果についてセミナーを開催した。 成果: 酸素または硫黄、それぞれ単独に存在する雰囲気での高温腐食挙動についてはかなりの程度の理解が進んでいる。しかし、塩化腐食については、今後の課題である。さらに、酸素と硫黄、または塩素等が複合して存在する環境での高温腐食は、殆ど、未解明である。 今後の予定: 複合ガス環境での高温腐食については熱力学とモルフォロジーの観点から、詳細な検討を実施するが、それとともに、色々な材料と環境の腐食結果を収集・整理する。
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