研究課題
紀元前16世紀に噴火したしたサントリ-ニ火山性津波がクレタ文明に及ぼした影響を科学的に評価するために、現地における火山灰・津波堆積物の成分分析・年代測定を行い、さらにカルデラ崩壊のシナリオを基にした津波数値解析を実施した。その結果、サントリ-ニ島において火山性噴出物、クレタ島北部において津波堆積物を確認し試料として持ち帰り現在分析中である。一方、数値解析により、サントリ-ニ島周辺では、波高20mを超える大きな値が、クレタ島では10m以下の小さな値が推定された。これによれば、沿岸での影響はあったが、クレタ島全域(特にクノッソスなどの中心部)へのインパクトはそれほど大きくなかったことが推定される。今後の堆積物解析結果のとの比較が待たれる。
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