研究概要 |
1) アジアにおける様々な自然・環境状態の違いにも対応すべく,沿岸環境リモートセンシング画像解析手法として本研究室で開発してきている,光学理論に基づく理論的な衛星データ解析手法の一般化・汎用化を,前年度に引き続き行った。 2) 本手法の妥当性・有効性を検証するために,一昨年の8月中旬に中国:青島jiaozhou湾において中国環境科学研究院のMeng氏のグループと行った合同観測で得られたsea-truthデータと,本手法による衛星画像データ解析結果との比較解析を行った。その結果,本手法による解析結果が,現地データと良好に一致することが示され,本手法の妥当性を例証することが出来た。 3) さらに,東京湾を対象として行われた現地観測データに関して,同様の衛星画像解析結果との比較解析を行い,やはり,本解析手法による解析結果と現地データの良好な一致が示された。 4) 本解析手法の汎用化を目指して,解析対象を東南アジア地域で一般的に見られるサンゴ礁海域を含むことを目指し,昨年10月上旬から約1ヶ月間,沖縄・石垣島の白保海域において現地観測を実施した。 5) 解析対象国をさらに拡大することを意図して,トルコ(4月),フィリピン(8月),韓国(12月)を訪問し,現地の研究者と打ち合わせをするとともに,特に,次年度に向けてサンゴ礁海域の解析を本格化することを意図して,衛星リモートセンシング解析を含むサンゴ礁研究で世界的にリードしているオーストリアを訪問し,現地研究者との意見交換・情報収集を行った。
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