研究課題
国際学術研究
重イオン加速実用型IH線形加速器を日本とドイツが設計し、ル-マニアで製造して日本に輸送後平成8,9年に陽子加速テスト装置を完成した。平成8年に陽子加速の放射線管理の申請が認められたので、平成9年よりイオン源をはじめとする加速特性試験装置の整備を行い、本格的陽子加速試験を開始し加速に成功した。11月末から約3週間ル-マニアからD.Dudu氏を招聘して加速試験を共同で行った。その結果陽子を設計どうりに加速すると共に電力効率は世界最高の420MΩ/mと実験的に測定された。これら加速特性研究の成果等を応用加速器国際会議に投稿した。一方ル-マニア物理核工学研究所で途中まで完成したトリトン加速器を使用して陽子、水素分子イオン(H_2^+)の加速テストを服部が物理核工学研究所を8月に訪問して共同で行った。9月末から10月初めに服部、小栗がドイツ、ミュンヘンとル-マニアブカレストを訪問して、共同研究をすると共に平成10年度の研究計画に対する打ち合わせを行った。国際共同研究による成果として、省電力のIH型線形加速器を半導体産業に利用したイオン注入装置の研究を8月末オランダ、アインドホ-ヘンで開催された第5回ヨーロッパ応用加速器会議で発表した。その他IH型線形加速器の実用化への研究成果を線形加速器研究会や加速器と関連技術シンポジウムで発表した。さらにD.Dudu氏招聘の折り東京工業大学原子炉工学研究所で医療用加速器のシンポジウムを開催し、D.Duduがル-マニアのトリトン加速器(TRILAC)プロジェクトを、服部がPET用重陽子IH線形加速器と国際共同研究の報告を行った。
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