研究分担者 |
多々納 裕一 京都大学, 防災研究所, 助教授 (20207038)
奥村 誠 広島大学, 工学部, 助教授 (00194514)
喜多 秀行 鳥取大学, 工学部, 教授 (50135521)
藤田 昌久 京都大学, 経済研究所, 教授 (90281112)
岡田 憲夫 京都大学, 防災研究所, 教授 (00026296)
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研究概要 |
本研究は,国際空港,港湾,学術研究機能,情報知識集積機能といった国際的社会資本の整備がアジア圏やEU圏と言った国際地域圏の経済統合化に及ぼす役割についての本質的理解を目的として,日本とスウェーデンの交通・地域経済学,土木工学を専門とする研究者による共同体制を取って取り組んでいる. 2年目にあたる平成10年度には,まず多国経済成長モデル及び多地域経済成長モデルに関する理論的分析枠組みの整理を行った.これについては各分野からそれぞれの視点に基づいたアプローチがすでに行われており,本年度はこれらの各アプローチを比較検討し,総合的な議論を行った.平成10年の5月5日〜7日にはスウェーデン王国ストックホルム市で多国経済成長モデルに関するワークショップを行い,スウェーデンの研究分担者を交えて進捗状況の報告と討議を行った. また上記の分析に基づいて国際・地域経済を現象論的に捉えて多国経済成長モデル(プロトタイプ操作モデル)の作成を行った.政策研究・制度論的研究やそれらを行うためのモデル構築の考え方について検討を行い,議論を深めた.さらに,航空ネットワーク,コンベンションなどのミーティング施設といった知識インフラストラクチャを必要とする産業・経済活動は世界的レベルで拡大してきている.これらの産業・経済活動の発展の可能性について研究を行った. 最終年度である平成11年度には,これまでに行った研究テーマを集約し,1)世界都市ネットワークの自立的発展に関する研究,2)国際社会資本整備の世界都市再編効果に関する研究の二つの視点からとりまとめを行う予定である.
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