研究分担者 |
マダナート セイマー カルフォルニア大学バーグレー校, 交通研究所, 準教授
カナファニ アディブ カルフォルニア大学バーグレー校, 交通研究所, 教授
森川 高行 名古屋大学, 工学部, 助教授 (30166392)
福山 敬 鳥取大学, 工学部, 助教授 (30273882)
喜多 秀行 鳥取大学, 工学部, 教授 (50135521)
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研究概要 |
本年度は主として以下の3つの課題に関する研究を日米双方で進めた. 1) 交通サービス供給のフルコスト分析 都市間高速交通サービスに関わるモードとしての「高速鉄道」「高速道路」「航空輸送」を対象とするフルコスト分析を9年度に引き続き行った.人キロベースの輸送サービス提供に関わるフルコストで見た場合,日本とカリフォルニアでモード別の優位性に明らかな差異が見られ,このような差異をもたらした地理的・歴史的・社会経済的条件の違いについても考察を加えた. (2) モーダルシフトの進展に関する実証分析 内航海運と地域航空の輸送実態に関わるデータ収集を行い,インフラ整備や環境規制,船腹調整等の進展を踏まえて供給側・需要側の両面から将来動向を分析した. (3) 一貫輸送における輸送モードの最適組み合わせ 国際分業体制を取る企業のロジスティクスや国際宅配貨物業者による輸送のように発地から着地までの一貫輸送を手掛ける輸送主体が,輸送ルート全体を見渡した上でコストや信頼性等の面における最適輸送体制を構築する際の意思決定に着目し,いかなるモードの組み合わせが効率的であるかを試算し,短中期的な観点に立った輸送市場における行動分析モデルの開発を進めた.(1)が上がらのモードシェアリング分析であるとすると,(3)は下からのモードシェアリング分析ということができる. 1999年10月にカリフォルニア大学バークレー校で国際シンポジウムを開催して最終的なとりまとめを行い,研究成果として2000年3月を目途に出版する予定である.
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