研究概要 |
岡山大学,VTTでこれまでに双方で開発したシステムについての技術情報の交換を行った.岡山大学では,オペラビリティ・スタディ自動解析システムの基本構造を決定し,知的情報処理ソフトを用いてシステムを構築した.ここで開発する自動解析システムは基本的には,一般知識ベース,プロセス固有知識ベース,推論機構から構成される.一般知識ベースにはオペラビリティ・スタディ自動解析のための一般的な知識として,対象プロセスとは独立して作成し,オペラビリティ・スタディ手法に関する知識(解析手順,規則等),オペラビリティ・スタディ解析用データベースから構成される.オペラビリティ・スタディ解析用データベースは構成要素,装置に関するデータ,化学物資,反応に関するデータベースから構成されている.構成要素,装置異常に関するデータを構造化,階層化しデータベースを構築した.さらに,これら要素はビジュアル化(アイコン化)した.プロセスにおいては反応器における異常反応,さらにその結果起こりうる火災,爆発等の事故,災害,また、品質異常は重大な問題である.したがって,これらの項目について自動解析可能とするために,化学物質データベース,化学反応データベース,異常反応データベースを構築のための基礎的な枠組みを決定した. VTT側で開発した異常情報知識と岡山大学側データベースの融合の可能性について検討した.今後,知識の表現方法,構造化の検討を行う.
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