研究分担者 |
SIKORA Rysza Szczecin工科大学, 教授
CHADY Tomasz 大分大学, 工学部, 講師 (00295164)
岡茂 八郎 大分工業高等専門学校, 制御情報工学科, 助教授 (80107838)
槌田 雄二 大分大学, 工学部, 助手 (80284785)
戸高 孝 大分大学, 工学部, 助教授 (50163994)
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研究概要 |
本研究の遂行の中で得ちれた結果の概要を以下に要約する。 1.差動回転磁束型磁気センサー: 差動回転磁束型磁気センサーを用いてモデル裏側欠陥(三次元形状)の探査実験を行い,広範囲測定並びに測定感度(磁性体の裏側20 %)に関して優れた特性をもっていることを明らかにした。また,ニューラルネットワークを用いた形状推定のアルゴリズムを構築し,三次元形状欠陥の形状,位置および深さの同定を可能にした。また,これらを基に5つのセンサーを一列にならべた,広範囲探査用センサーを開発した。この新センサーの評価は次年度行う予定である。 2.差動移動磁束型磁気センサー: 移動磁界の発生にくまとリコイルを用いたセンサーにょる探傷実験の結果として,5mm 厚試料(磁性体)の裏側 2mm の欠陥の探査を可能とした。本実験結果から欠陥形状を推定する手法として,ラプラス変換を用いた境界要素法による形状推定逆問題解析手法に,特異分解にファジー推論を導入したシステム行列の正則化手法を結合させて,欠陥深さの同定手法を開発した。 3.マルチフリクェンシーシステム: ヘッド材用フェライトコアを用いた高周波用渦電流磁気センサー(板用並びにパイプ用)を開発し,励磁には500Hzから500kHzの複数の正弦波を混在させた電圧波形を用いて,インコネル材の微小裏側欠陥の探査実験を行った。センサー出力信号から得られるスペクトラムにより可視的にセンサー位置の特定と深さの推定が可能であることを示した。また最高感度を得る励磁周波数の存在を明らかにした。さらに,ニューラルネットワークを用いてパイプ保持材と欠陥からの信号の分離も可能となった。
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