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1998 年度 研究成果報告書概要

トルコ共和国内の一般的な鉄筋コンクリート建物の耐震性能の検討

研究課題

研究課題/領域番号 09044181
研究種目

国際学術研究

配分区分補助金
応募区分共同研究
研究分野 建築構造・材料
研究機関芝浦工業大学

研究代表者

岡田 恒男  芝浦工業大学, 工学部, 教授 (40013122)

研究分担者 KARADOGAN Fa  イスタンブール工科大学, 構造工学部, 教授
林 正司  芝浦工業大学, 工学部, 助教授 (80052885)
大和田 義正  芝浦工業大学, 工学部, 助教授 (70052826)
研究期間 (年度) 1997 – 1998
キーワードトルコ / 耐震性能 / 常時微動 / 中空レンガ / 靱性 / ディナール地震 / アダナ・ジェイハン地震
研究概要

トルコ共和国のイスタンブールは、急速な近代化と工業化により都市が膨れ上がり、建築の構造上も大きな問題を抱えているが、また、この大都市は、地震活動が活発な小アジア半島に位置している。
トルコでは,近代的な鉄筋コンクリート建物のほとんどは、耐震壁はなく、外壁や間仕切り壁は、中空煉瓦積みのモルタル仕上げである。
我々は、建物の動的な特性を知る目的で,イスタンブール市内で工事中のフレームのみを含み10棟以上のRC建物について常時微動測定を行った。また、最近の地震により被害を受けたディナールとアダナ地域でも同様の測定を行った。
また、これらの建物のいくつかについては、建物の強度や靭性を知るために耐震診断法による検討を行った。
さらに、1995年のディナール地震と1998年のアダナ・ジェイハン地震の被災地の建物調査も行った。この研究の結果、以下の知見が得られた。
1) トルコの建物の剛性は、中空煉瓦+モルタル仕上げのものと、その前のフレームのみの場合では、大幅に値が異なる。
2) 地震により被害を受けた建物の固有周期は,無被害のそれと比較して非常に長い。
3) 一般にRC建物の靭性は、日本のそれに比較して非常に乏しい。
4) 一般的にコンクリートの強度は非常に低い。
5) 補強筋配筋技術は、その技術的な意味を知らないため、レベルが低い。
6) 中空煉瓦壁は非常にもろく、軸力は支えられず、柱の破壊に対して、何の冗長度もない。
今後予期される大地震に対して、我々は速やかに、設計方法、建設技術、強度、靭性などを改善するべきと強く感じている。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 大和田、林、岡田: "トルコ国内の一般的な鉄筋コンクリート建物の耐震性能の検討(その1. イスタンブール工科大学施設の耐震診断およびディナールにおける補強事例の調査)" 日本建築学会学術講演梗概集. C2. 649-650 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 林、大和田、岡田: "トルコ国内の一般的な鉄筋コンクリート建物の耐震性能の検討(その2. 常時微動測定結果)" 日本建築学会学術講演梗概集. C2. 651-652 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 林、大和田、岡田、大橋: "トルコ国内の一般的な鉄筋コンクリート建物の耐震性能の検討(その3.常時微動・強制振動実験による振動性状の検討)" 日本建築学会学術講演梗概集. 投稿済み. (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 1999-12-08  

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