研究課題/領域番号 |
09044184
|
研究機関 | 関東学院大学 |
研究代表者 |
中田 高義 関東学院大学, 工学部, 教授 (50032925)
|
研究分担者 |
SIEVERT J. 物理工学研究所, 磁気測定研究室, 室長
MOSES A.J ウオルフソン磁気工学センター, 所長
FIORILLO F 国立電気工学研究所, 材料研究部, 部長
CORNUT B グルノーブル理工科高等大学, 電気工学研究科, 教授
石原 好之 同志社大学, 工学部, 教授 (00032938)
|
キーワード | アモルファス / 磁気測定 / 単板磁気試験 / 自動計測 / デジタルフィードバック / Hコイル法 / 地磁気 |
研究概要 |
1. 平成9年度の研究結果に基づき、本年度はH_1型単板磁気試験器を回送した。これは、横ダブルヨーク形で相当大型になるため、空隙補償コイルの一次インピーダンスが大きく、ディジタルフィードバック法を用いて波形制御を行っている、イタリヤのDr.Fiorilloの研究所等では、制御用のソフトフェアの改良に手間どり、回送に予想外の期間を要した。今年度は、焼鈍済みの試料の回送も行ったが、昨年のV3型試験器より各局所とも試料の破損が少なく、良好な結果が得られた。測定項目に、磁束密度と磁界の強さの時間的変化を示す波形及びヒステリシス曲線を追加した結果、測定系で生じる位相差が最大の誤差要因であることが明らかになった。 2. 引続きロゴウスキー・チャドック型単板磁気試験器の改良を行うとともに、B及びHコイル等の巻数の異なる新しい縦型単板磁気試験器を試作して特製の検討を行った結果、さらに改良の余地があることがわかった。 3. 石原教授が、英国へ出張し、Wolfson Centreの鉄損計算法とHコイルのエリアターン校正法が間違っていることを指摘し、再測定することになった。中田が論文発表のためスペインへ、また今回初めて参加したマリボロ大学へ出張し、接地及び磁束密度の上昇法とAveraging法に問題があることを見出した,Averagingの検討結果については、9月のSMM国際会議で共同発表される。2月には、中田が渡欧し、取りまとめの打合せを行った。また、Dr.SievertとDr.Fiorilloが日本の実情視察等のため来日し、この分野のレベルの高さを認識するとともに、日本式のHコイル法の優れていることを認めるようになった。
|