研究課題/領域番号 |
09044186
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研究機関 | 豊田工業大学 |
研究代表者 |
鈴木 孝雄 豊田工業大学, 大学院・工学研究科, 教授 (70005495)
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研究分担者 |
WANG Shan X スタンフォード大学, 教授
SINCLAIR Rob スタンフォード大学, 教授
WHITE Robert スタンフォード大学, 教授
ACHARYA Rama 豊田工業大学, 大学院・工学研究科, 研究員 (50288560)
CHEN Yunjie 豊田工業大学, 大学院・工学研究科, 研究員 (40301642)
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キーワード | 磁気記録 / 光記録 / 光-磁気記録 / 高密度記録 / 垂直磁気異方性 / 極Kerr効果 |
研究概要 |
本研究は磁気記録及び光記録の分野で高密度化(50Gbit/in^2以上)を達成する為の記録・材料の研究・開発をスタンフォード大学チームと共同して行うことを目的としている。本年度は記録材料のみならずCo-Agグラニュラー薄膜を含む磁気ヘッド材料に関しても幅広い研究を行い、次の新しい知見を得ることができた。 1. 前年の成果としてCo-Pt合金の中でCo_3Pt規則合金薄膜が非常に大きな垂直磁気異方性定数(2×10^7erg/cc)を示すことが本研究で初めて明らかになった。この大きな磁気異方性の起源を明らかにする実験・検討を行った。そして、この規則構造特有のCo/CoPt/Co・・・/CoPt層状構造によって生じるCo原子の異方的分布によって大きな磁気異方性が誘起されていることを示唆する知見を得た。 2. 光-磁気-再生専用記録(MO-ROM)用媒体としてGdTbFeCo非晶質薄膜の磁性及び記録再生特性を調べた。この方法は本研究によって初めて提唱している超解像法であり今までROMには応用された報告はなかった。記録媒体としての薄膜構造の最適化を行った結果、波長780nmテスターにより回折限界以下の約0.4μm径の記録ビットから信号30dB以上の強度を得ることに成功した。 3. Co-Agグラニュラー薄膜の磁気及び光一磁気特性を調べた結果、大きな垂直磁気異方性(10^<5〜6>erg/cc)をもつことがわかった。Co微粒子(〜10nm)によるこのような大きな磁気異方性は大変興味のある現象である。 4. 高密度磁気記録CoCrPtTa媒体における遷移ビット領域のLorentz電子顕微鏡観察を行った。その結果、粒子間磁気的相互作用と磁化分布について明らかにすることができた。
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