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1998 年度 実績報告書

多チャンネル中性粒子分析器と高性能ペレットを組み合わせた高速イオンの振舞の研究

研究課題

研究課題/領域番号 09044194
研究機関核融合科学研究所

研究代表者

須藤 滋  核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 教授 (50142302)

研究分担者 浜田 泰司  核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 教授 (20023723)
ZANZA V  フラスカチ研究所, 主任研究員
BRACCO G  フラスカチ研究所, 研究員
KAPRALOV V  ペテルブルグ工科大学, 研究員
尾崎 哲  核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 助手 (50183033)
キーワード大型ヘリカル装置(LHD) / プラズマ / 複層構造ペレット / CHS装置 / リチウム内臓ハイドロカーボン複層構造ペレット / 飛行時間方式中性粒子分析計測 / 較正 / 分散装置
研究概要

核融合科学研究所では大型ヘリカル装置(LHD)プロジェクトを推進しており、既にLHDが完成し平成10年3月にはファーストプラズマの生成に成功、引き続いて本格的な実験である第2サイクルを成功裏に完了することができた。第2サイクルでは中性粒子分析器を導入しイオン温度、高エネルギー分布の測定を開始し、所定の成果を上げることができた。これには、フラスカチ研究所からの1名の研究分担者と1名の研究協力者が参加し、測定器のLHDへの導入、制御およびデータ収集プログラムの作成に大いに貢献した。とりわけ、測定器制御はすべて遠隔制御にし、データ処理では昨年度の検出器の較正データを反映した自動処理システムを構築することができた。イオン温度に関しては他の計測で得られた値と概ね一致した。また、イオンサイクロトロン加熱における高エネルギー粒子加速を観測することができた。中性粒子ビーム加熱では高エネルギー粒子のスペクトルが観測され、ビームの入射方向の違いによる差が観測できた。問題点としては、現在固定した場所でのエネルギー分布しか得られていないため、空間スキャンができるようにすることである。これについては平成11年6月よりの第3サイクルに向けて着々と準備が進められており、動作試験を完了した。一方、LHD実験計画においてプラズマ粒子の輸送計測は最重要計測項目の一つとなっている。このため、当研究所では独創的なアイデアによる複層構造ペレットを用いた新しいプラズマ粒子輸送計測の計画を進めてきた。当該外国人研究者のペレット生成・射出などに関する経験を活かし、当該外国人研究者との共同研究を実施する計画の大きな柱として、当該研究者にはLHDプラズマ計測用複層構造ペレット製造装置設計・試作に関しての検討への参加をするとともに、CHS装置におけるリチウム内蔵ハイドロカーボン複層構造ペレット入射実験を行っており、LHDへの応用が可能なことが実証され第3サイクルでは測定にかかるべく取り付け準備が完了した。これらの打ち合わせの目的で、2名の研究協力者を米国で開催された研究打ち合わせに参加させて実施上の問題点を議論した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] H.Kuramoto,K.Adati et.al.: "Study on Toroidal Current Penetration During Current Ramp in JIPP T-II U with Fast Response Zeeman Polarimeter" Nuclear Fusion. 38,No.1. (1998)

  • [文献書誌] S.Muto et.al: "RADIAL PROFILES OF HYDROGENLIKE OXYGEN LINES MEASURED IN COMPACT HELICAL SYSTEM USING A VACUUM CRYSTAL SPECTROMETER" Proc.of APS Plasma Physics Division. (1998)

  • [文献書誌] T.Ozaki et.al: "HIGH ENERGY NEUTRAL PARTICLE MEASUREMENTS IN LHD" Proc.of APS Topical Conference of Atomic Process in Plasma. (1998)

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公開日: 1999-12-13   更新日: 2016-04-21  

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