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1997 年度 実績報告書

レンサ球菌の酸素毒性防御にかかわるNADHオキシダーゼの酸素による発現調節

研究課題

研究課題/領域番号 09044200
研究機関東北大学

研究代表者

神尾 好是  東北大学, 農学部, 教授 (00109175)

研究分担者 POOLE Leslie  米国ウェイクフォレスト大学, 医学部, 準教授
CLAIBORNE Al  米国ウェイクフォレスト大学, 医学部, 教授
キーワードNADHオキシダーゼ / Streptococcus mutans / AhpC / NADHオキシダーゼ遺伝子 / AhpC遺伝子 / 遺伝子破壊株 / NADH酸化
研究概要

本年度はS.mutansにおける2種類のNADHオキシダーゼ(Nox-1 とNox-2)およびサルモネラ菌のアルキルハイドロパーオキシドレダクターゼC成分のホモローグであるAhpCの構造と機能の解明を主眼に研究をすすめ、以下の成果を得た。
1) Nox-1、Nox-2、AhpCの構造解析:
(1)Nox-1遺伝子を発現ベクターpKK223-3に組込み、大腸菌内での大量発現系を構築し、大量発現したNox-1酵素タンパクの精製純化に成功した。(poole)
(2)AhpC遺伝子を発現ベクターpTrc99Aに組込み、大腸菌内での大量発現系を構築し、大量発現したAhpC酵素タンパクの精製純化に成功した。(poole)
(3)AhpC遺伝子の全シーケンスを決定しDNAバンクに登録した。(神尾、Poole)
(3)Nox-2遺伝子を発現ベクターpTrcHisAに組込み、大腸菌内での大量発現系を構築し、大量発現したNox-2タンパクの効率的精製方法により大量の精製酵素(52mg)を得ることに成功した。(Claiborne)
2)Nox-1、Nox-2、AhpC遺伝子破壊株の分離と機能解析: ((1)(2)神尾)
(1)Nox-1、Nox-2、およびAhpC構造遺伝子上にエリスロマイシンまたはスペクチノマイシン耐性遺伝子を導入したプラスミドを構築し、これをS.mutansに形質導入して相同組換え法によりNox-1、Nox-2、AhpC各遺伝子単独破壊株4株、2遺伝子破壊株4株、3遺伝子破壊株1株、計9株の遺伝子破壊株分離に成功した。
(2)得られた各種遺伝子破壊株の生育および酵素誘導に対する酸素の影響をしらべた結果Nox-2は主に好気代謝におけるNADHの再酸化に大きく寄与していることが判った。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 樋口 允子: "酸素障害防御の立役者-嫌気性菌のNADHオキシダーゼ" 化学と生物. 35・8. 547-555 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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