研究課題/領域番号 |
09044204
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
作物学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
秋田 重誠 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (10251498)
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研究分担者 |
中元 朋実 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (50180419)
山路 永司 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (10143405)
小柳津 広志 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (70177301)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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キーワード | 持続的生産 / 収量 / 環境ストレス耐性 / 土壌微生物 / 作物栽培 / precision farming / 呼吸 |
研究概要 |
本研究は地球環境が大きく変化する中で持続的農業生産に寄与するための方法論について研究を行った。研究に着手するにあたり、まず、畑作を主体とするヨーロッパ型農業と水田を主体とするアジア型農業における農法上の特徴を比較し、持続型農業のための問題点を整理するところから手がけた。東京大学とスイス工科大学のグループによる共同の研究レビューはおのおの異なる農業生態系における持続的生産についての問題点の整理に非常に有効であり、それ以後の研究展開に大きな意義をもたらした。東京大学側ではこのレビューに基づいてスイス側と共同して研究展開すべき課題、水田という特殊性ゆえに東京大学側で主体的に取り上げる課題に整理した。共同研究は主として中元、小柳津が担当、秋田、山路はアジア固有の水田を主たる対象の場とし、生産力、基盤整備上の問題点についての研究を担当した。中元、小柳津は畑作における持続型農法のひとつの方向と考えられているprecision farming、土壌微生物の多様性と持続性について環境の違いによるあり方について多くの知見を得、水田における生産力については今後予想される地球環境変動下ての生産安定化のために、光エネルギーの消費系についての研究が今後ますます重要となることなどを指摘した。これらの知見は持続性の高い農業生産システムを構築する上て不可欠である生物生産力、生物多様性をめぐる研究展開の将来方向に大きな示唆を与えるものである。
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