研究課題/領域番号 |
09044209
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研究種目 |
国際学術研究
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応募区分 | 共同研究 |
研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
久堀 徹 東京工業大学, 資源化学研究所, 助教授 (40181094)
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研究分担者 |
ROGNER Matth ルール大学, 植物生化学部, 教授
KROTH・PANCIC ペーター ハインリヒ, ハイネ大学・植物生化学研究所, 助手
よし田 賢右 東京工業大学, 資源化学研究所, 教授 (90049073)
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キーワード | ラン色細菌 / クラミドモナス / ATP合成酵素 / 形質転換 / 光合成装置 |
研究概要 |
本年度は、ラン色細菌と緑藻クラミドモナスの光合成系を担う複合体群に変異を導入して機能低下・欠損を誘導し、その変異が一連の複合体群の活性・発現量などに及ぼす影響を調べ、各々の複合体の相互の連関を探ることを目的として、その準備となる実験系の整備を行った。 久堀は、11月14日から1月7日まで渡独し、ハインリヒ・ハイネ大学Strotmann研究室のKroth博士と共同で、緑藻クラミドモナスの形質転換に必要な遺伝子操作技術の習得、クラミドモナス葉緑体DNAの調製、及び形質転換に必要な標的遺伝子断片の調製を行った。また、ルール大学Matthias Rogner研究室では、ラン色細菌の形質転換実験について情報交換を行い、変異導入を行う標的となる光合成装置蛋白質複合体の選定、今後の実験計画を調整した。その結果、形質転換実験操作のやり易さなどを勘案して、当面、久堀とハインリヒ・ハイネ大学Kroth博士が中心となって、緑藻クラミドモナスのATP合成酵素の構成サブユニットを変異導入に標的とする実験を先行して実施することにした。本研究では、特に電子伝達との共役が不全になったATP合成酵素複合体の変異体を作成し、その細胞全体に与える影響について検討することにした。 2月17日から3月21日まで、ハインリヒ・ハイネ大学Kroth博士が来日し、東京工業大学資源化学研究所において緑藻クラミドモナスの形質転換実験に必要な遺伝子の調製、および形質転換実験を共同で行った。また、光合成の電子伝達系の末端で電子を受け取るチオレドキシンの遺伝子操作実験について、準備実験を行った。
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