研究課題/領域番号 |
09044209
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
久堀 徹 東京工業大学, 資源化学研究所, 助教授 (40181094)
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研究分担者 |
ROGUER Matth ルール大学, 植物生化学部, 教授
STROTMAN Hei ハインリヒ, ハイネ大学・植物生化学研究所, 教授
PANCIS Peter ハインリヒ, ハイネ大学・植物生化学研究所, 助手
吉田 賢右 東京工業大学, 資源化学研究所, 教授 (90049073)
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キーワード | ラン色細菌 / クラミドモナス / ATP合成酵素 / 形質転換 / 光合成装置 / チオレドチシン |
研究概要 |
本年度は、ラン色細菌の光合成系複合体の形成に重要な役割を担っていると考えられる分子シャペロン群、光合成系の機能・発現の調節に重要と考えられるチオレドキシンの解析を中心に、研究を行った。 吉田は、7月7日から8月17日まで渡独し、ボッフム市ルール大学Matthias Roegner研究室で、ラン色細菌分子シャペロンに関する予備調査を行った。久堀は、8月16日から25日まで渡欧し、ハンガリー・ブダペストで開催された第11回国際光合成会議において、昨年度本共同研究として行った研究成果をハインリヒ・ハイネ大学Strotmann博士・Kroth博士と共著で発表し、合わせてデュッセルドルフ市で研究の進捗状況の確認を行った。さらに、久堀は11月8日から11月23日まで渡独し、ルール大学Matthias Roegner研究室で、ラン色細菌分子シャペロンであるGroEL-GroES系の遺伝子のクローニングを行い、ハインリヒ・ハイネ大学Strotmann研究室のKroth博士と共同で、その発現系の構築を行った。また、ルール大学Matthias Rogner研究室では、ラン色細菌の形質転換実験について情報交換を行い、変異導入を行う標的となる光合成装置蛋白質複合体の選定、今後の実験計画を調整した。 この計画に基づいて、久堀は、平成11年3月1日から16日までルール大学Matthias Roegner研究室を再度訪れ、ラン色細菌GroEL-GroES系を大腸菌体内で他の光合成装置遺伝子と共発現させることによって、機能を持った光合成装置を得ることができるか否かの基礎実験を行う。
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