研究分担者 |
MACRE Bradle ワシントン大学, 化学科, 研究助教授
FLOSS Heimg ワシントン大学, 化学科, 教授
渋谷 雅明 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 助手 (50170923)
斎藤 直子 (岩浪 直子) 富山医科薬科大学, 薬学部, 助手 (90283077)
林 利光 富山医科薬科大学, 薬学部, 助教授 (40092796)
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研究概要 |
日本側研究者三川は7月下旬にシアトルを訪問しワシントン大学において、アメリカ側共同研究者Floss教授、Moore博士と共同研究に関する討論を行った。さらにこの機会を利用して富山医科薬科大学で行っているテルペノイド生合成の権威であるワシントン州立大学生物学科のCroteau教授を訪問し,研究上の問題点について討論を行い,生合成遺伝子のクローニングに関し有意義な情報を得た.またワシントン大学では研究に必要な各種の液体クロマトグラフィー質量分析機器を用いた実験を行い,日本での実験に必要なデーターを収集した.この結果実験の種類により異なる機種を使い分ける必要があることがわかり,大変参考になった.これらの成果をふまえ,植物のポリケタイド合成酵素であるカルコン合成酵素(CHS)とスチルベン合成酵素(STS)の反応に必要なアミノ酸残基を同定するため,変異を起こさせたストレインを作成し,反応生成物の分析を行い成果を得た.またジテルペンの生合成がクロロプラス1〜で行われている事をシグナルペプチドをGFPとのフュージョン蛋白として発現させる方法により,証明する事が出来た.それと同時に4環性ジテルペンの生合成が非メバロン酸経路であることも,13C標識化合物の投与とNMR解析の実験結果で証明した.共同研究者のB.Moore博士が秋に来日し,主として東京と富山でセミナー,研究討論を行った.また三川は2月末から3月の始めにかけ,再度シアトルを訪問し質量分析によるデーターをえる基礎実験をした.さらにポリケタイドの研究で知り合いのKhosla教授を訪問し,Comibinatorial Biosynthesisについての最新の成果について説明をうけ,今後の研究に応用の道を開いた.
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