研究課題/領域番号 |
09044233
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研究種目 |
国際学術研究
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応募区分 | 共同研究 |
研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
八杉 貞雄 東京都立大学, 大学院・理学研究科, 教授 (70011591)
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研究分担者 |
REX Maria ノッティンガム大学, 医学部(イギリス), 助手
SCOTTING P.J ノッティンガム大学, 医学部(イギリス), 講師
福田 公子 東京都立大学, 理学研究科, 助手 (40285094)
西駕 秀俊 東京都立大学, 理学研究科, 助教授 (60131918)
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キーワード | 消化管 / Sox遺伝子群 / 細胞分化 / 上皮-間充織相互作用 / 領域決定 |
研究概要 |
国際共同研究の初年度に当たる平成9年度には、ニワトリ消化器官の形成におけるSox遺伝子群の発現を詳細に解析し、また将来Sox遺伝子の機能を解析するための準備として、Sox遺伝子を組み込んだウイルスベクターを開発し、さらにエレクトロポレーションなどでSox遺伝子を消化管上皮細胞に導入する方法の検討を行った。そのために、実質的にウイルスベクターのコンストラクトを作成し、その機能解析を行うことを担当する福田と石井(研究協力者)がイギリスにいって、研究を行った。八杉は、消化管全体におけるSox遺伝子の発現を調べた。さらに、イギリスから分担者であるScottingと協力者であるAlliboneとThompsonが来日し、実際に遺伝子導入を行って、上皮細胞の分化に対するその影響を検討した。Sox2遺伝子については、その発現様式が詳細に調べられ、消化管の内胚葉性上皮がまだ管を形成していないうちから発現すること、その発現は消化管の前方に限定されていること、その発現域は胃のマーカーであるペプシノゲン発現能と一致すること、発現が間充織によって制御されていることなどが、明らかにされ、現在論文として投稿中である。このように、平成9年度の研究は当初の目的を達成し、来年度以降の研究に対する準備も十分になされた。
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