研究課題/領域番号 |
09044234
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
鮎沢 大 横浜市立大学, 木原生物学研究所, 教授 (00142109)
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研究分担者 |
SCHERER Step トロント小児病院, 遺伝部, 研究員
TUSI Lap Che トロント大学, 医学部, 教授
藤井 道彦 横浜市立大学, 木原生物学研究所, 助手 (80285155)
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キーワード | 7番染色体 / 不死化抑制遺伝子 / テロメア / BAC / YAC / 染色体の移入 |
研究概要 |
本年度は下記の成果が得られた。 1) 目的遺伝子を含む2-3MbのヒトDNAが組込まれているマウス放射線雑種細胞から、ヒトDNAをTARベクターを用いてBACクローンとして回収した。TAR-クローニング法は、雑種細胞DNAからヒトDNAを選択的にYAC/BACとして回収する方法である。上記ヒトDNAを計150個のYACクローン(平均鎖長20-80kb)として単離し、BACに変換した。ついで、ヒト不死化細胞株Met5Aへ遺伝子導入し、その分裂停止を誘導する2個の候補クローンを得た。これらについてさらに解析している。 2) 7番染色体の移入は、不死化細胞のテロメラーゼ遺伝子の発現を抑制し、テロメアの短縮を導くことを明らかにした。7番染色体の不死化抑制遺伝子は広くテロメア維持機構を負に制御することを示した。 3) 7番染色体移入によって分裂が停止したMet5A細胞クローンから、分裂が再開したリバータントクローンを多数分離した。7番染色体移のSTSマーカーを多数用意し、目的遺伝子の染色体座を決定する準備を整えた。
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