• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1998 年度 実績報告書

動原体と連鎖した複製起点の精密解析

研究課題

研究課題/領域番号 09044236
研究機関熊本工業大学

研究代表者

松岡 正佳  熊本工業大学, 工学部, 助教授 (10121667)

研究分担者 FOURNIER Phi  Institut National de la Recherche Agrono, Senior Sci
内田 浩二  オリエンタル酵母工業(株), 長浜生物科学研究所, 主任研究員
キーワード動原体 / Yarrowia lipolytica / 自律複製 / 核マトリックス / 部位特異的変異
研究概要

酵母Yarrowia lipolyticaの染色体外自律複製プラスミドによる形質転換には、複製起点(ORI)と動原体(CEN)の両方が必要であることが今までの研究で分かっている。Y.lipolyticaの6本の染色体の動原体のうち、CEN1,CEN3,CEN5(以前はCEN4に分類)とその近傍の複製起点を含む断片が以前にクローン化された。CEN配列はおそらくプラスミドの分配に必須であると仮定されているが、分配のどの段階に必要とされるかは分かっていない。今回、ショウジョウバエの核マトリックスへの結合を調べたところ、CENは結合し、ORIは結合しなかったが、ショウジョウバエ由来の核マトリックス結合配列(SAR)はCENの機能をもたないことから、核マトリックスへの単純な結合ではCENの機能は説明できないことが示された。
複製起点のみをもつプラスミドベクターを用いて、ゲノムDNAよりショットガンクローニングによって得られた新しい配列を解析した結果、CEN2とCEN4であることが分かった。もう一つ別に得られたクローンはCENIの近傍の配列であったが、最少のCEN1とは重なっていなかった。この事実はY.lipolyticaの動原体が領域的なものであり、Schizosaccharomyces pombeや高等真核生物に似ていることを示唆する。
動原体領域に保存されている配列のうち、3種類の保存されているG塩基を部位特異的変異したところ、1つの塩基置換はCEN機能を喪失させた。より限定レたプラスミドを用い、CEN保存配列の機能を解析中である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Laurence Vernis: "Specific requirement of a centromeric partition system for ARS function in the yeast Yarrowia lipolytica" Proc.Natl.Acad.Sci.USA. (1999)

URL: 

公開日: 1999-12-13   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi