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1997 年度 実績報告書

哺乳類の受精における卵と精子の相互作用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09044240
研究種目

国際学術研究

応募区分共同研究
研究機関岡崎国立共同研究機構

研究代表者

毛利 秀雄  岡崎国立共同研究機構, 基礎生物学研究所, 所長 (70012268)

研究分担者 SAVAGE J.STE  ニューオリンズ大学, 生物科学, 副教授
SUAREZ S.S.  コーネル大学, 獣医学部, 副教授
YANAGIMACHI アール  ハワイ大学, 医学部, 教授
石島 純夫  東京工業大学, 理学部, 助手 (70193315)
奥野 誠  東京大学, 総合文化研究科, 助教授 (40143325)
キーワード哺乳類精子 / 超活性化 / 透明帯通過 / 鞭毛運動 / 先体反応 / 卵・精子相互作用
研究概要

本年度は3年計画の初年度に当たるので、まず全員の顔合わせとこれからの研究の方向を討議することを第一の目的とした。まず8月末に研究代表者の毛利がハワイ大学においてアメリカ側の代表者である柳町と全体的な打合わせを行った。その結果研究協力者として新たにA.I.Yudinを加えること、12月始めに岡崎において全員による会議を開くことが決定された。岡崎の会議には、アメリカ側1名を除き全員が集まり、これまでの各人の研究結果と、今後の共同研究のあり方について討議した。また引続き東京において、Yudinによる、ハムスター精子の透明帯通過を顕微鏡下で観察する方法のデモンストレーションが行われ、各人の今後の研究の参考とした。
これとは別に、奥野と石島はコ-ネル大学においてSuarezと共同研究を行い、それぞれプロカインで誘起したウシ精子の超活性化の波形の観察と、ハムスター精子の超活性化の鞭毛運動の解析を行った。これらについてはSuarezが来日した時に結果の検討が行われた。また奥野はハワイ大学においての柳町との共同研究から、モルモット精子の超活性化をリソレシチンで同調性よく引き起こさせることに成功した。おくれて来日したStewart-Savageは、奥野と共に超活性化したハムスター精子の運動がグルコースにより一時的に阻害されることに着目し、その運動波形の観察を行った。 この他にも各人の研究室で、超活性化に伴う特定タンパク質のリン酸化、精子先体に存在するPH-2.0の透明帯との結合および通過における役割、先体反応と超活性化との関係の解析、鞭毛ダイニン軽鎖とマウスのt-complexとの関係などが追究されており、超活性化についての理解が進みつつある。諸般の準備もととのったので、平成10年度には、透明帯通過時における超活性化精子の力の測定を行って、その意義を明らかにする予定である。

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] Si, Y.: "Temperature-dependent hyperactivated movement of hamster spermatozoa." Biology of Reproduction. 57. 1407-1412 (1997)

  • [文献書誌] 石島 純夫: "精子運動のメカニズム" 日本受精着床学会誌. 14. 7-10 (1997)

  • [文献書誌] Lefebvre, R.& Suarez, S.S.: "Bovine sperm binding to oviductal epithelium involves fucose recognition" Biology of Reproduction. 56. 1198-1204 (1997)

  • [文献書誌] Dobrinski, I., Smith, T.T., Suarez, S.S., Ball, B.A.: "Membrane contact with oviductal epithelium modulates intracellular calcium concentratin of equine spermatozoa in vivo." BIology of Reproduction. 56. 861-869 (1997)

  • [文献書誌] Usui, N., Ogura, A., Kimura, Y., Yanagimachi, R.: "Sperm nuclear envelope:Breakdown of intrinsic envelope and de novo formation in hamster oocytes and eggs." Zygote. 5. 35-46 (1997)

  • [文献書誌] Yudin, A.I., Cherr, G.N., Vandevoort, C.A., Overstreet, J.W.: "Rearrangement of the PH-20 protein on the surface of macaque spermatozoa following exposure to anti-PH-20 antibodies or binding to zona pelucida." Molecular Reproduction and Development. in press. (1998)

  • [文献書誌] Ogawa, K.& Mohri, H.: "Recent Advances in Marine Biotechnology" Oxford & IBH Publishing Co., 32 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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