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1998 年度 実績報告書

リピドキナーゼの分子生物学的・遺伝子組織化学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 09044248
研究機関東北大学

研究代表者

近藤 尚武  東北大学, 医学部, 教授 (20004723)

研究分担者 SPENER F.  ミュンスター大学, 生化学, 教授
CANFLEY L.C.  ハーバード大学, 医学部, 教授
GLOMSET J.A.  ワシントン大学, 医学部, 教授
野沢 義則  岐阜大学, 医学部, 教授 (10021362)
後藤 薫  山形大学, 医学部, 教授 (30234975)
キーワードリピドキナーゼ / PI3-キナーゼ / PI4-キナーゼ / FABP / 遺伝子ノックアウト / PLD / 脳内発現局在
研究概要

我々が1996年に世界に先駆けて分子同定・発表した哺乳類ラットのphosphatidy1inositol 4-kinase(PI4-K)alpha(230kDa)とbeta(92kDa)の染色体地図上での位置同定を共同研究者であるD.M.Hunt(London)に依頼して開始した。しかし、その解析進展している最中、データベース検索によりこのヒト・ホモログの同定とその染色体位置が外国から先行・報告された{chromosome 1q12-22for PI4K(acc no.P37297)and22q11 for PI4Kalpha(acc no.P342356}ので、この共同研究は中断せざるを得なかった。一方、PI3-Kには基質特異性からI,II,III型があり、そのII型で肝臓に特異的に発現する分子種のcDNAcloningに成功した。これは肝臓切除後に発現が増強する特徴を示し、肝臓再生過程に深く関与することが示唆された。共同研究者のL.C.Cantleyが別件で来日した際に本学に立ち寄ってもらい、この新分子種の機能について研究討論し、その細胞生物学的解析を分担して遂行すべくcDNA供与を行い、その半年後に共同解析進展をめざして共同研究者の阪上洋行がL.C.Cantleyのもとに短期出張した。また、我々が1997年に哺乳類で初めて分子同定・発表したCDP-diacylglycerolsynthase(CDS)及びPI代謝経路でその次に反応を触媒するphosphatidy linositol synthase(PIS) (他者が同定発表)の両者の脳内遺伝子発現局在を解析・発表し、共同研究者のJ.A.Glomsetと後藤薫と三人が仙台に会して、既に発表してきたdiacylglycerol kinase(DGK)サブタイプの発現との組織特異的関連性について討論し今後の研究戦略を練った。一方、脂肪酸結合蛋白分子については共同研究者のF.Spenerと大和田祐二を研究室相互訪問させて最新の世界情報を入手したうえで、大和田と近藤が皮膚型分子の遺伝子ノックアウトマウスの作成に着手した。またphosphatidate phosphatase(PAP)の特異な脳内発現局在についても発表し、さらにphospholipase D(PLD)の分子同定をしたM.A.Frohmanは本共同研究者の野沢義則の紹介で来日して研究打ち合わせをし、その脳内遺伝子発現解析を遂行して間もなく発表予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] H.Kondo et al.: "A novel class II phosphoinositide 3 kinase predominantly expressed in the liver" J.Biol.Chem.273・13. 7731-7736 (1998)

  • [文献書誌] H.Kondo et al.: "Localization of m RNAs for CDP-diacylglycerol synthase and phosphatidylinositol synthase" Dev.Brain.Res.110-1. 21-30 (1998)

  • [文献書誌] H.Kondo: "Molecular biological and histochemical analysis on the functional significanse of phosphoinositide metabolism in the nervous system" Handbook of Genetic Influences on the Nervous System. 1(印刷中). (1999)

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公開日: 1999-12-13   更新日: 2016-04-21  

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