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1998 年度 実績報告書

runt遺伝子ファミリーの細胞分化・発生における機能-その分子生物学的理解

研究課題

研究課題/領域番号 09044249
研究機関東北大学

研究代表者

佐竹 正延  東北大学, 加齢医学研究所, 教授 (50178688)

研究分担者 渡邊 利雄  東北大学, 加齢医学研究所, 助教授 (60201208)
JAYNES Jim  トマス, ジェファソン大学・キンメル癌研究所, 助教授
キーワード転写因子 / 急性骨髄性白血病 / AML1 / PEBP2β / CBFβ / キメラ遺伝子 / Tリンパ球 / 細胞骨格 / アポトーシス
研究概要

(1) AGM領域のいけるデフィニティブな造血発生は、PEBP2転写因子の量に依存する。
デフィニティブな造血前駆細胞は卵黄嚢よりは遅く、しかし肝よりは早く、AGM(aorta,gonad and mesonephros)領域に発生することが示されている。11.5日令のマウス胎仔のAGM領域を細胞培養することにより、血球細胞をin vitroで発生・増殖できる系を遺伝子破壊マウスに適用し、次の2点を明らかにした。即ち、1)AMLl(-/-)またはPEBP213(-/-)胎仔肝におけるデフィニティブな造血の欠如は、本来なら肝に先行してAGM領域に局在するはずの、造血前駆細胞の傷害によるものである。2)AGMにおいて造血前駆細胞は、PEBP2転写因子の両サブユニットの量に依存して発生・増殖する。
(2) PU.1遺伝子を含む幾つかの造血関連遺伝子を、PEBP2転写因子の標的遺伝子の候補として同定した。
AMLl及びPEBP2β遺伝子につき(+/+)・(+/-)・(-/-)の胎仔より、卵黄嚢・AGM領域・肝を採取し、RNAを調製してRT-PCRを行った。造血関連のサイトカイン・サイトカイン受容体・転写因子をコードする遺伝子の転写産物の発現について検索した。(-/-)個体ではPU.1を初め、Vav・flk-2・M-CSFレセプター・G-CSFレセプター・c-Mybの転写産物が全く検出されず、これら遺伝子がPEBP2転写因子の特異的な標的遺伝子である可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Tanaka,Y.: "The chimeric protein,PEBP2β/CBFβ-SMMHC,disorganizes cytoplasmic stress fibers and inhibits transcriptional activation." Oncogene. 17. 699-708 (1998)

  • [文献書誌] Fujii,M.: "Overexpression of AML1 renders a Thybridoma resistant to T cell receptor-mediated apoptosis." Oncogene. 17. 1813-1820 (1998)

  • [文献書誌] Okada,H.,: "AML1(-1-)embryos do not express certain hematopoiesis-related gene transcripts including those of the PU.I gene." Oncogene. 17. 2287-2293 (1998)

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公開日: 1999-12-13   更新日: 2016-04-21  

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