研究課題/領域番号 |
09044250
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
福田 寛 東北大学, 加齢医学研究所, 教授 (30125645)
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研究分担者 |
木之村 重男 東北大学, 加齢医学研究所, 助手 (70281996)
川島 隆太 東北大学, 加齢医学研究所, 助手 (90250828)
ZILLES Karl デュッセルドルフ大学, C&OVogt脳研究所, 教授
ROLAND Per E カロリンスカ研究所, 教授
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キーワード | コンピュータ化標準脳 / ヒト脳機能 / 画像データベース / 解剖学的標準化 |
研究概要 |
本年度は、以下の項目について調査・研究を行った。 1.コンピュータ化標準脳システムの完成に向けた共同研究 現在、ドイツ国デュッセルドルフ大学で開発中の脳解剖学的標準化プログラムであるelastic transformation systemを日本側、スウェーデン側を含む三者でそれぞれ試用を行い、システムの操作性、性能、問題点等について検討を行った。また、このプログラムの一部を加齢医学研究所に移植して、システムの操作性の向上および、OSバ-ジョンアップ(Solarisに対応)のための検討を行った。さらに、用いるMRI画像の画質、組識別コントラストなど脳の解剖学的標準化の精度に及ぼす種々の因子についても検討を行い、これらについてお互いに情報交換を行った。 スウェーデン、ドイツ側と日本側それぞれの共同研究会議を開催し、以下の項目について討論を行った。 (1)日本人およびドイツ人若年男女、それぞれ25名づつの脳のけいたいをの違いをMRI画像を用いて統計的に明らかにした。得られた結果について討論を行った結果、脳形態画像データベースを作成するにあたっては、日本人、ヨーロッパ人それぞれ異なった標準脳を用いて、しかも相互に変換が可能なシステムを開発することにした。 (2)主としてドイツ側が行っている、脳の機能と細胞学的構築、受容体分布、酵素活性分布の関係を組み込んだデータベースの構築についてスウェーデン、日本側の協力体制について討論を行った。 (3)認知/感情/運動課題遂行に関連する脳機能部位を同定するための研究計画、具体的課題設定について討論を行った。この研究は主としてスウェーデンおよび日本側が担当することにした。 (4)国際データベース作成のための大容量画像データ相互通信のために、将来衛星通信を採用する場合の問題点、特に、通信コストの負担などについて討論を行った。
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