研究課題/領域番号 |
09044274
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研究種目 |
国際学術研究
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 共同研究 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
里方 一郎 新潟大学, 医学部・附属病院, 講師 (70170800)
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研究分担者 |
MAAS Richard Harvard Medical Scool, Brigham & Women's病院, 助教授
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研究期間 (年度) |
1997
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キーワード | Msx1 / Msx2 / BMP / FGF / Shh / PTHrP / アポトーシス |
研究概要 |
Msxノックアウトマウスの発生異常の分子機構の解明を行い、differential displayによるMsx1およびMsx2の下流遺伝子群の同定も試みた。Msx2ノックアウトマウス歯のエナメル形成不全は、一次エナメル結節でのアポトーシス異常によることが考えられ、一次エナメル結節では、BMP4→Msx2→BMP4→アポトーシスというシグナル経路が存在することが考えられた。Msx2ノックアウトマウスの骨・軟骨形成異常は、骨芽細胞および軟骨細胞の分化に異常をきたすためと考えられた。骨芽細胞の分化マーカーでは、Pebp2αA/Cbfa1、オステオネクチン、Alp、オステオポンチン、BSP、オステオカルシンが、軟骨細胞の分化マーカーでは、II型およびX型コラーゲン、PTHrPおよびPTH/PTHrPレセプターの発現が減少していた。Msx1およびMsx2は、これらの遺伝子の発現調節に関わっていることが推測された。Msx1・Msx2ダブルノックアウトマウスでは、第1指の低形成、多指症、合指症、橈骨および脛骨の欠損などの四肢の発生異常が認められる。Msx1・Msx2ダブルノックアウトマウス肢芽では、極性化領域に認められるべきShh発現が認められず、頂堤におけるFgf4の発現が前方に移動し、さらに、Bmp4の肢芽前部間葉における発現が消失していた。Msx1およびMsx2は、これらの遺伝子の発現を調節していることが考えられた。また、本来起こるべき指間組織のアポトーシスがほとんど認められず、上皮(頂堤)BMP→指間間葉組織Msx1およびMsx2→BMP4→アポトーシスという経路が指間組織のアポトーシスに存在することが考えられた。Msx1・Msx2ダブルノックアウトマウスの神経管閉鎖不全および心奇形の分子機構の解明を試みたが、研究期間中には一定の結論は得られなかった。ノックアウトマウス組織を用いたdifferential displayによるMsx1およびMsx2の下流遺伝子群のスクリーニング法は有効な方法と考えられた。
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