研究課題
国際学術研究
平成10年度において、本研究費補助金によって中国側から5名の研究者を日本へ招聘するとともに、中国衛生部の費用負担で日本側研究者3名が中国に渡航した。本研究計画に基づく研究の進捗状況に即応した協議を重ねるとともに、今後の研究計画についても詳細な検討を加えることによって、以下の実績を挙げることができた。1. 平成9年度に実施した力価検定および特異性検定で、日本の森永生科学研究所で製造したヒト型抗破傷風モノクローナル抗体には問題が無いことが明かになったが、中国国内での使用を目的とする抗毒素抗体については中国国内で製造したものについての再検定が必要であるとの点で合意に到達した。2. 中国衛生部蘭州生物製品研究所と森永生科学研究所の間で、ヒト型抗破傷風モノクローナル抗体産生ハイブリドーマ2株と細胞融合用のミエローマ株の譲渡に関する契約が締結された。3. 森永生科学研究所から蘭州生物製品研究所へ細胞株が譲渡され、中国国内でのヒト型抗破傷風モノクローナル抗体の試験的生産が着手された。4. 日本国内で研究者用に千葉県血清研究所で生産されている多価ボツリヌストキソイドが、蘭州生物製品検定所に譲渡され、細胞融合用のリンパ球を採取するための免疫が開始された。
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