研究課題/領域番号 |
09044305
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
村上 富士夫 大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 教授 (20089882)
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研究分担者 |
宋 文杰 大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 助手 (90216573)
勝丸 博信 大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 助手 (40183264)
山本 亘彦 大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 助教授 (00191429)
濱 清 岡崎国立共同研究機構, 機構長 (90028267)
TESSIERーLAVI マーク カリフォルニア大学, 医学部, 教授
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キーワード | ネトリン / 分子機構 / 中枢神経系 / 交差性投射 / 非交差性投射 / コラーゲンゲル培養 |
研究概要 |
脳における交差性、非交差性投射の形成の分子機構を明らかにするために、脊髄の交差性ニューロンに対してchemoattractiveな、また滑車神経に対してはchemorepulsiveな活性を示すネトリンの役割を中心に、脳における他の交差性非交差性投射ニューロンの成長円錐のガイド機構の検討をおこなった。 Mark Tessier-Lavigneをリーダーとする米国のグループは主にネトリンを安定に発現するcell lineの開発、ネトリンレセプターの強制発現実験を行い、後脳、中脳、前脳における交差性、非交差性ニューロンの投射様式の解析をおこなった。 村上富士夫をリーダーとする日本のグループはこれまでに得られた後脳や中脳の交差性投射ニューロンに関する知見をもとに、脊髄と脳における軸索誘導のメカニズムの分子レベルでの共通性の存在をネトリンを導入した培養細胞、抗ネトリン抗体の作製、コラーゲンゲル共培養により検討をおこなった。また、宋 文杰が北米神経科学会においてこれまでに得られた知見をもとに研究成果の発表を行った。 また、セマフォリンの神経軸索のガイドへの関与を明らかにするため、Luo,Kobayashi,Yuzaki博士らの協力を得て、この問題へのアプローチをおこなった。さらに、濱、Ellisman博士らの協力のもとに、生理学研究所の超高圧電顕を用いてトモグラフィー用写真撮影およびコンピューター画像解析法によって伸展中の成長の形態学的解析をおこなった。
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