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1998 年度 実績報告書

食とストレスの分子機構-食行動異常モデル動物の開発-

研究課題

研究課題/領域番号 09044307
研究機関神戸大学

研究代表者

乾 明夫  神戸大学, 医学部・附属病院, 講師 (80168418)

研究分担者 SCHWARTZ Thu  コペンハーゲン大学, 医学部, 教授
SOMUELSON Li  ミシガン大学, 医学部, 助教授
キーワード食行動 / トランスジェニックマウス / ノックアウトマウス / 神経ペクチド / Neuropeptide Y
研究概要

本年度は食欲調節の根幹をなすと考えられるneuropeptide Y(NPY)と同族ペプチドであるpeptide YY(PYY)、pancreatic polypeptide(PP)の遺伝子組み換えマウスの作製を行った。PYY,PPともに拒食症、過食症の脳脊髄液や血中動態の異常が報告され、食行動調節にかかわる可能性が考えられている。
PP過剰発現トランスジェニックマウスは、
1. pCAGGSベクター(βアクチン由来)にマウスPPにマウスPPcDNAに組み込み
2. 膵臓(β細胞)にPPの発現が認められたトランスジェニックマウスを一系列作製することに成功し
3. PPトランスジェニックマウスは軽度のやせを呈し
4. そのフェノタイプの異常はPPの中和抗体により軽減しうること
を初めて報告した。
現在更に解析をすすめている最中であるが、PPは循環血中の満腹因子として食欲や体重調節の一翼をになっているものと考えられる。
PYYノックアウトマウスの作製は、PYY遺伝子の単離やノックアウトマウス作製のためのベクターへの組み込み、ES細胞の作製まで終了しており、今春にキメラマウスが誕生する予定である。PYYとPPはその遺伝子上の位置も近接しているために、ノックアウトすることによりお互いに影響しあう可能性もあるために、ダブルノックアウトマウス作製を予定している。PPノックアウトマウス作製のために、すでにPP遺伝子の単離を終え、ベクターへの組み込みを行っており、PYYノックアウトマウスのフェノタイプの解析と同時に実験をすすめている。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] M.Okita et al.: "Effects of corticetropin-releasing factor on feeding and pancreatic palypeptide respanse in the dog." J.Endocrinol.156. 359-364 (1998)

  • [文献書誌] M.Nakajima et al.: "Neuropoptide Y produces anxiety via Y_2-type receptors" Peptides. 19. 359-363 (1998)

  • [文献書誌] A.Ihui et al.: "Anxiety-like Belravior in Trahsgenic Mice with Brain Expression of Neuropeptide Y." Proceedings of the Association of American Physicians. 110. 171-182 (1998)

  • [文献書誌] Borrows HL et al.: "Excess CRH Binding Protein in the Hypothalamic-Pitoitary-Adrenal Axis in Transgenic Mice." J.Clin.Invest.101. 1439-1447 (1998)

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公開日: 1999-12-13   更新日: 2016-04-21  

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