研究課題/領域番号 |
09044313
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研究種目 |
国際学術研究
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 共同研究 |
研究分野 |
病体医化学
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
山本 尚三 徳島大学, 医学部, 教授 (50025607)
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研究分担者 |
PIOMELLI Dan アメリカ合衆国, カリフォルニア州・サンディエゴ神経科学研究所, 主任研究員
GERWICK Will アメリカ合衆国, オレゴン州立大学・薬学部, 教授
MARZO Vincen イタリア共和国, 国立ナポリ生体分子化学研究所, 研究助手
上田 夏生 徳島大学, 医学部, 助教授 (20193807)
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研究期間 (年度) |
1997
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キーワード | アナンダミド / カンナビノイド / マリファナ / アラキドノイルエタノールアミド / アラキドン酸 / 2-アラキドノイルグリセロール / アミダーゼ / オキシリビン |
研究概要 |
マリファナの有効成分はカンナビノイドと総称される種々の化合物で、このような外因性のカンナビノイドが特異的に結合する受容体が見出され、そのcDNAがクローニングされていた。この受容体に結合する内因性リガンドがアラキドノイルエタノールアミンと同定され、アナンダミドと命名された。このような新物質が生体内で生合成され代謝される仕組みは未知で、それを明らかにすることは、アナンダミドの生理作用を発現し消去する機構に関連した重要な研究課題で、日伊米の共同研究でこの課題に取組み、以下の成果を得た。 1)先に上田らがブタ脳の部分精製酵素で示していたアナンダミド水解酵素反応の可逆性は、ラット肝の同様の酵素cDNAがクローニングされ、それを発現して得たリコンビナント酵素がアナンダミドの水解と合成の両活性をもつことを示す上田らの実験で確認された。 2)アナンダミド水解酵素阻害剤のスクリーニングが伊米日の共同研究で進められ、アラキドノイルジアゾメチルケトンが阻害剤として報告された。 3)新たなリガンドとして報告された2-アラキドノイルグリセロールは、アナンダミド水解酵素で高い活性で水解されることが、日伊のグループによって明らかにされた。また、2-アラキドノイルグリセロールが海馬で生成し、長期増強にかかわることがPiomelliによって明らかにされた。
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