研究課題/領域番号 |
09044317
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研究機関 | 香川医科大学 |
研究代表者 |
徳田 雅明 香川医科大学, 医学部, 助教授 (10163974)
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研究分担者 |
HANS van de カルガリ大学, 副医学部長
後藤 孝也 香川医科大学, 医学部, 助手 (80284355)
長畠 駿一郎 香川医科大学, 医学部, 教授 (10033375)
山口 文徳 香川医科大学, 医学部, 助手 (40271085)
板野 俊文 香川医科大学, 医学部, 教授 (60145042)
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キーワード | サイクリン依存性キナーゼ5 / p35 / リン酸化 / 可塑性 / アルツハイマー病 / 神経変性 / タウ蛋白質 / ニューロフィラメント |
研究概要 |
可塑的な神経回路網形成機構に関与し、タウ蛋白質やニューロフィラメントなどをリン酸化するサイクリン依存性キナーゼ5(Cdk5)は、アルツハイマー脳においてはこれらの蛋白質を過剰リン酸化にすることにより,神経回路網に損傷を生じ可塑性が損なわれ,アルツハイマー病の神経変性疾患が発症するとの仮説を立て以下の研究を行い成果を得た。 1.カルガリ大学よりヒトのアルツハイマー脳とそれにマッチする正常脳をそれぞれ8検体及び18検体入手した。 2.アルツハイマー脳におけるCdk5とp35の発現は特異抗体を用いたWestern blot法で解析した。その結果、アルツハイマー脳では正常脳に比して20%、15%それぞれ高い発現が観察された。 3.活性は、アルツハイマー脳と正常脳の大脳皮質及び海馬を用いホモジネートを作製した上で、100,000gの上清5mgを抗Cdk5抗体で免疫沈降し、その活性を測定することにより比較検討した。その結果、アルツハイマー脳で正常脳より約15%高かった。これは2の結果とほぼ一致するものであった。 4.Cdk5とp35の発現が、DNAレベルでの変化がないかをSouthern blot解析で検討したが、明らかな差は見いだせなかった。 5.DCdk5とp35の分布を、アルツハイマー脳と正常脳とで、免疫組織染色により比較検討した。アルツハイマー脳に認められる老人班(Paired helical tangle)周辺で免疫染色性が高い傾向が認められた。 6.p35ノックアウトマウス作成の準備を開始した。
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